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【10.08.02】エコファミリー2010 海のフィールドワーク−干潟探検

今年もたくさんの生き物に出会うことができたね。

ハマボウの花が今年も満開の時期


2009年夏の海のフィールドワーク干潟探検の様子は
海のフィールドワーク干潟体験の様子はコチラから

 7月26日(月)NPO松名瀬干潟ウォッチングのみなさんとコープみえエコファミリー企画になる海のフィールドワーク松名瀬干潟探検を行ないました。49名の親子が干潟に集りました。
 松名瀬干潟は、三重県松阪市の櫛田川河口部に広がる、三重県最大級の干潟で、広さ約70ヘクタール以上の干潟です。複雑な地形の為、前浜干潟、砂浜、潟湖干潟(後背湿地)を擁し、河口部からの松名瀬海水浴場までの広大なフィールドが広がっており、多種多様な動植物に恵まれ、この広さから高い生産力を持っていると推察できます。


今年は、前浜干潟から探索

松名瀬干潟フィールドワーク


内容
・干潟と海の説明
・前浜干潟側から探検を始めました。
 海浜性の動植物について説明、(ハマゴウ、アマモ、ガザミ、マメコブシガニ、ツメタガイ、ヤドカリ他)アマモが着生している事については、近年生息地が減少してきており、干潟の前の沖合が、豊かな漁場であることの証明でもある。
・後背湿地側の干潟を探検しながら
 水性生物と干潟に生える植物(絶滅危惧種を中心に)説明、三重県条例について罰則と罰金について説明。(ハマサジ、フクド、ハママツナ、フトヘナタリ、ヘナタリ、アシハラガニ、チゴガニ、コメツキガニ他)

見つけた!三重県希少生物

ハクセンシオマネキ(♂)


・希少生物のハクセンシオマネキの観察、
コメツキガニがダンスしている間に、白い大きなクリップみたいなものが見えていました。(ハクセンシオマネキ雄の個体)、息をひそめて参加者全員でしばし、観察しました。
・はまぼう探検(マングローブであるハマボウは、かつて三重県内ではここが北限といわれていましたが、近年は河芸町の田中川河口にも発見されています。)
 はまぼうの森に入り、生息する生物や植物(絶滅危惧種などを含めて)説明
はまぼう森の入口で「アシが2種類生えているのがわかりますか?黄色い方がアイアシですよ」「それも希少種です。」(知らなかった!)
 干潟の中でも塩水濃度や地質の違いなどから生物や植生する植物の違いを学び、また、干潟の役割についても学びました。
・ゴミを拾いながら集合場所に戻りました。
 県内でも貴重な櫛田川河口の後背塩性湿地についてってどんなところかをお話いただきました。それから、干潟についてのお話を三重県水産室からハンドブックに沿って解説いただきました。

 今年は、生物多様性の国際会議が開催されることから、自然観察において、かなり正確な説明、バイオリテラシーを意識したキャッチアンドリリースなど、観察の作法を意識して取り組みました。子どもたちは、今年も恨めしそうに捕まえた生き物を、その生息場所に返していきました。

松名瀬干潟フィールドワーク


◆藻場(アマモ)について
 伊勢湾内の藻場は、主に、大王崎から松阪市、知多半島周辺、及び湾奥部を除く三河湾の沿岸に分布しており、このうち、砂泥域を生息域とする海草類は、津市や松阪市前面、三河港付近に現存しているそうです。藻場面積は、1978年から1990年にかけて伊勢湾で約2%減少しています。

◆生物多様性とは
 「生物多様性」は、今日の生物学で最も重要な概念の1つです。「多様」ということばは、辞書(広辞苑、1970)によれば、「いろいろのありさま、種々雑多」という意味で使われますが、生物多様性とは、BIOLOGICAL DIVERSITYの和訳で、生物学的多様性が略されて使われるようになったものです。

地球上のある地域における生物多様性とは
  種の多様性
  遺伝子の多様性
  生態系の多様性
という3つの要素から成り立っています。このような多様性はどのようにして今日あるような姿になったのでしょうか?結論から言えば、生物進化の結果です。
 1)多様な種を生物学的に認識し、体系化する、分類学・体系学
 2)種を進化史上の系統発生に位置付ける、 系統学
 3)生態系ごとにどんな種がどのような関係を結びながら存在するのかを解明する、生態学
という生物学の3分野を統合する概念です。

◆バイオリテラシー(Bioliteracy)とは
 わたしたちは自然観察や研究対象としてばかりでなく、日常生活においても日々数十種の、年間では数百種もの生物とかかわりをもって生きています。生物の世界を理解し、うまくつきあっていくためには、多様な生物種を正確に識別し、その性質を理解していかなくてはなりません。社会生活を営む上で必要な識字能力をリテラシー(literacy)と呼び、環境と共生する未来を作り上げるために私たちはバイオリテラシー(多様な生物を正確に識別し、その性質を知り、生かす知恵)を身につけなければならなりません。
 その第1歩が自然観察なんですね。

(NPO松名瀬干潟ウォッチング)木原 寿代氏 杉原 豊氏(三重県 自然観察員)
 松阪の方でも、あまり知らない、知られていない干潟です。もっとたくさんの人に知ってもらいたいと木原さん。