「牛乳パックでつくる第五福竜丸・伊勢と第五福竜丸のお話」開催。(8/22(木))

「牛乳パックでつくる第五福竜丸・伊勢と第五福竜丸のお話」を開催しました。

 8月22日、伊勢市大湊のゴーリキマリンビレッジにて、親子で!みんなで!たのしく平和をつくる!と題し「牛乳パックでつくる第五福竜丸・伊勢と第五福竜丸のお話」を開催し、大人18名・こども14名が参加しました。

 

 第五福竜丸は1954年3月1日未明にマーシャル諸島ビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験により被ばくした静岡県焼津港所属の遠洋マグロ延縄(はえなわ)漁船です。その第五福竜丸と伊勢との関係から核の恐ろしさ、そして平和の大切さを学びました!

 東京都立第五福竜丸展示館主任学芸員の安田さんから、第五福竜丸についてお話をみんなで聞きました。マグロの大きさを実感してもらう場面もあり、その大きさに子どもたちもビックリ!!

続いて、紙芝居ぴっぽの会 橋村孝子さんに、絵本作家の二見正直さんが制作した紙芝居「わしのだいじな船 第五福竜丸」を演じていただき、子どもたちは真剣に観ていました。他にも「わすれないで 第五福竜丸ものがたり」、「トビウオのぼうやはびょうきです」など、絵本を紹介いただきました。

 いよいよ子どもたちは牛乳パックで第五福竜丸を製作開始!つくっていく中で難しい箇所もありましたが、スタッフに教えてもらったり、子どもたちどうしで教え合ったりしながら、自分のちからでつくっていました。

 子どもたちが第五福竜丸をつくっている間、大人の参加者は、安田さんから第五福竜丸が辿った運命、水爆実験の「死の灰」を浴びた乗組員と船とビキニ環礁に住んでいた人々の被害の実相などをはじめ、いまも続く核の脅威や被害をこの事件を通じてどう捉えていくのか、などのお話を聞きました。

 最後に第五福竜丸の大漁旗をつけたら、牛乳パックでつくる第五福竜丸の完成です!

 できあがった第五福竜丸をプールに浮かべてみよう!ということで、みんなで進水式!どの船も個性的な装飾で、かっこよかったり、かわいかったり…。一隻も沈むことが無くとても上手にできあがりました。

 自慢の船の、牛乳パックで作ったエンジンのプロペラ部分を巻き巻き、巻き巻き…。みんなで競争しよう!誰の第五福竜丸が一番先にゴールに着くかな?

 伊勢と第五福竜丸の関係について、核の恐ろしさと平和の大切さを親子で楽しく学ぶことができました。

 このような取り組みを通して次の世代へ語り伝えていき、これからも核の無い平和な世界をめざしていきます。

《参加された方の感想より…》

・子どもの夏休みの宿題の「平和について調べよう」の一つで今回参加させてもらいました。紙芝居や工作など子どもにもわかりやすく学べる機会になりました。親にもはじめて知ることも多く勉強になりました。

・第五福竜丸のエンジンが最後水没した御浜町から、今回来させていただきました。教員という仕事がら、「平和について」は永遠・永久にテーマの柱として、日々子ども達と接していますが、今回のこのイベントに参加させていただき、心の底から「来てよかったなあ!!」というのが本音です。
 強力会長さん、安田先生ともたくさんお話しさせていただきました。
 戦争や被爆体験、事故等は絶対に起こしてはいけません。これまで我々人間が起こしてしまった過ちはこれからも子どもたちに伝承していかなければなりません。生協さんが活動しているこのような取り組みはおおいに大切にされ、広く住民に知らされてしかるべきだと強く思います。

・大人だけで参加しました。第五福竜丸が三重県と縁が深く、最後のエンジン水没まで不思議なつながりがあったことを感じていました。事務局長さんより詳しい経緯を聞かせていただき、やはり第五福竜丸が平和への使命があって誕生したような気持ちになりました。参加させていただきありがとうございました。

 

第五福竜丸とは: 第五福竜丸は 1954年3月1日未明、赤道の北に位置するマーシャル諸島ビキニ環礁でアメリカがおこなった水爆実験により被ばくした静岡県焼津港所属の木造の遠洋マグロはえ縄漁船です。爆心地より160km東方の海上で操業中、実験により生じた「死の灰」(放射性降下物)が第五福竜丸に降りそそぎ、乗組員23人は全員被ばくしました。無線長だった久保山愛吉さんが半年後に亡くなり、急性障害を乗り切った乗組員も苦難を強いられました。ほかの漁船が水揚げしたマグロの汚染も判明し、国民の不安は頂点に達し原水爆禁止運動につながっていきました

 その後、第五福竜丸は伊勢市大湊の強力造船所での改造・補修され、その後の廃船を経て、終戦当時に建造された木造船の中で唯一現存する木造船として、現在は東京都立第五福竜丸展示館で展示・公開されています。

 

東京都立第五福竜丸展示館で展示・公開されている『第五福竜丸』