【LPAの会】コラム6 知っておきたいくらしのお金「本には載らない!介護施設の選び方」

知っておきたい くらしのお金

本には載らない!介護施設の選び方
~特養と有料老人ホームはどう違うの!?~

 介護保険ができて20年、もし利用することになったら、気になるのは費用とともに施設の違い。いろいろな施設があるけれど、どこが違うか分からない!そんな方のために施設の内容と選び方のポイントをお伝えします。


はじめに

 特養は特別養護老人ホーム、有料老人ホームは民間が経営する介護付、住宅型といわれるものをいいます。

 個室がある場合でも、普段は食事、レクリエーションなどで顔を合わせる事が多く集団で生活をするイメージです。

使えるサービスは主に2種類

 介護保険法ではサービスが3つ(居宅・地域密着・施設)に分類されています。ここでは使われることが多い2つ(居宅・施設)について説明します。


※介護療養型医療施設は2024年3月で廃止の方向となっています。

泊まる、住む施設の違いをチェック!

 介護サービス(以下サービス)には泊まったり、入所して利用するものがあることが分かりましたね。ではもう少し詳しくみていきます。

 ショートステイ、本来は家族の冠婚葬祭や旅行など短期間の泊まりが目的でしたが、最近は特養や民間老人ホームの入所待ちの方の長期利用が多くなっています。病気などで入院したあと自宅に戻ることが難しい場合の利用も見受けられます。

 老健と特養の大きな違いはリハビリや医療体制にあります。

 老健は保健施設という名前の通りリハビリが充実し最初の3か月はほぼ毎日リハビリがあります。また医療費が介護費用に含まれています。そのため持病があり高額なお薬を飲まれている方は入所しにくい傾向があるといわれています。

 特養は介護度3以上で入所ができます。ただし単なる生活の場なので病気で入院が長引いたり、痰の吸引など医療行為が必要になった場合は退所をすすめられます。

※見守りサービス  1日1回以上の安否の確認
※生活相談サービス 生活相談員がくらしの困りごとの相談にのる

 上記の三施設は外観からは区別がつきにくい場合が多いようです。介護付きは施設内のサービスしかうけることはできす、デイサービスやリハビリなどの訪問看護を受けることはできません。

 住宅型、サ高住は外部の事業者からサービスをうけることになります。実際は施設に併設、隣接して訪問介護事業所やデイサービスがあり、そこからサービスを受ける場合がほとんどです。

 介護付は施設にヘルパーさんがいてケアをしてくれる。費用は定額。

 住宅型、サ高住は施設とは別の事業者からヘルパーさんがきてくれる。費用は使った分だけ。

といった感じです。利用限度額いっぱい使ったあとは、本来は全額自己負担ですが、住宅型やサ高住では限度額以上のサービスについて請求しないこともあるようです。

 望むくらし、してほしいサービスは何か?で選ぶことになります。

介護の支払いを安くする制度

 費用を安くする制度が3つあります。

特養など公的施設と民間の有料老人ホームの違い

 特養、老健は公的施設として比較的安価な費用で入所できます。

 特養は65歳以上、介護度3以上、老健は65歳以上介護度認定が必須です。

 民間の有料老人ホームは介護度にきまりはなく利用者の要望にこたえるため建物や食事、イベントなどで多様なサービスがあります。反面、居住費などは高めになる傾向です。さらに特養や老健と異なり特定入所者介護サービス費の適用がないため一定以上の収入、資産のある方は費用を抑える事は難しくなります。

入所選びのポイント

 どのようなくらしをしたいか、どんなサービスを受けたいか?を踏まえつつ、どんな場合がむいているかをあげてみます。

入所を考えたら…

 体調の悪化は急に訪れます。退院後、自宅に帰るか?施設か?と悩むことも出てきます。そういったときは担当のケアマネさんとよく相談しましょう。ただ入院中は、介護保険は使えません。病院の地域連携室などに相談することになります。介護保険を使っていた方が入院された場合は、それまでのケアマネさんがサービスで相談にのってくれることもあります。

 費用をとるか?すぐの入所をとるか?自宅からの近さをとるか?施設の良さとともにこの3つは大きな決め手になります。その時のために日ごろから担当のケアマネさん、お友達などからいろいろな施設の評判を聞いておくことが大事です。身近なネットワークを使い、情報を得ておきましょう。