読んだ方からの感想をご紹介します
平和の絵本の貸し出しを利用された方から、絵本の感想や平和について考えられたことをお寄せいただきました。みなさまからのご感想をお待ちしております。
読んだ方からの感想
いわたくんちのおばあちゃん 天野 夏美作、はまの ゆか絵、主婦の友社出版
- 穏やかなおばあちゃんの壮絶な戦争の体験を、今生きている私たちが忘れないためにもたくさんの方に読んでもらいたい絵本だと思いました。 (K.K)
- 本来であれば幸せな家族写真ですが、つらい体験をしているいわたくんちのおばあちゃんは写真撮影は過去を思い出してしまいます。家族がそろっていられるのは、とても幸せなことだと思いました。未来を背負う子どもたちに平和が続くよう、戦争は絶対にしてはいけません。 (はる)
- 何げない日常の学校の生活の中で、運動会で仲のよいお友達と敵になっても応援し合ったり…。おばあちゃんの戦争体験の中で、原爆の投下の一瞬ですべてを失った話から一時敵であっても普段は仲良くすることの大切さ、戦争のむごさなどが伝わってきた話でした。 (y.m)
- 「戦争の悲惨さの語り部がいなくなっていくー」話を引き継いでいく子どもたちが、絵本を通じてこのように育っている事をよくわかった。しかし、この絵本を手にすることができなかったら…。コープみえのこの取り組みの貴重さに改めて感謝。(坂本様)
おかあさんのいのり 武鹿 悦子作、江頭 路子絵、岩崎書店出版
- 子どもには自分の人生を全うしてほしい、銃などに握ってほしくないという願いは親であれば誰でも持っているはずです。その思いがまたその子どもに伝えられれば戦争なんてならないだろうに、どうしてなくならないんだろうと切なくなりました。でもこのシンプルな思いを伝え続けなければ!と強く思いました。 (菜々)
- 生まれてきた子への愛情がたっぷりと感じられる絵本でした。戦争のない平和な世界が続くよう私も祈りたいです。(K.K)
- 平和の絵本にいっぱいいっぱい出会わさせていただき、本当にありがとう。絵本貸し出しの取り組みに心より感謝しています。こんなにたくさんの絵本があり嬉しいです。そして、その喜びを自分だけでなく、周りの人たちに伝えたいと思います。平和な日々が当たり前のお母さんの祈りを…!(坂本様)
- 7才の息子と読みました。毎日過ごす「あたりまえの生活」が「あたりまえ」ではない事。「あたりまえである事がどれほど幸せなのか」と思える本でした。絵もすごくやわらかく、後半は強く感じました。息子は「おかあさんがそう思っているんだ」とびっくりしていました。今、ニュースでウクライナ、ロシアの報道を目にします。本当に今、この時、同じ地球で戦争が起こっている事、もう一度、自分の身に置き換えて、何か私にも出来る事はないか?と強く思いました。(ペンちゃん)
かわいそうなぞう つちや ゆきお作、たけべもといちろう絵、金の星社出版
- この本を読んだのは何年ぶりでしょうか…。人間の身勝手な戦争により、動物の残酷な姿が描かれている何度読んでも涙の出る絵本です。戦争は二度としてはいけません。 (K.K)
- 夜寝る前、4歳の娘たち(双子)と読みました。この本はある程度理解できたようです。戦争の話より、殺される「ぞう」がかわいそう…と言っていました。なぜ殺されているのかはあまり理解できていませんでした。 (平野勇次様)
- 何度も読んだ本です!2人の男の子の孫にと思い、この絵本を借りました。クリスマスプレゼントに考えていましたが、そのお母さんが持っていることを聞き、再度読みました。思うたび涙が出て、本当にかわいそうな3頭のぞうの姿と言葉を伝えたくペンをとりました。動物園の飼育員に芸をして食べ物をもらえる事を願って息を引き取るまで、骨と皮だけになった巨体の前足を上げ、飼育員さんにねだったそうです。ぞうもかわいそう、飼育員さんもかわいそう!亡くなったぞうの胃袋は「たらい」位の大きさだそうです。その中には、一滴の水も食べ物もなく命を閉じたそうです。戦争は生きている生物に悲劇です。欲から始まる人間の行動に、今一度思いを直すという行動も必要かなと思ってます。(T.S)
さがしています アーサー・ビナード作、写真:岡倉 禎志、童心社出版
- 原爆の恐ろしさを一枚の写真が語りかけてきます。当たり前の日常が一瞬にして奪われたかと思うと、胸が苦しくなります。この事実を決して忘れてはいけない。平和な世界を願います。(y.y)
- 原爆によって残されたものがリアルに伝わり、改めて戦争の恐ろしさを感じます。未来へ語りついでいってほしい絵本です。(K.K)
- 「新型爆弾投下!」縦型に大きな活字が1面紙いっぱいに浮き出された、あの日の新聞を改めて思い出させます。”新型爆弾は地上に落下する途中で爆発するそうや”、”なら直撃を食らわなくていいんじゃないの?”。わからない人たちの会話でした。石段に影のみ残して一瞬に溶かしてしまう熱線、はぎ取られた皮膚を垂れさせながら死んでいく…。原爆の恐ろしさがよみがえりました。地球から核兵器が無くならない!あの時の教訓を活かさなくちゃ、今こそ唯一の被爆国である日本がその役割を果たすべきです。この絵本を多くの人たちに読んでもらうため、生協のこの取り組みに感謝したい。(坂本様)
さくら 田畑 精一作、童心社出版
- 桜のイメージからかけ離れた絵本でした。桜というと、私たちの目を楽しませてくれる幸せの象徴のだと思っていました。しかし戦時中は、桜の潔さを例えて戦意を高めるために使われていたのです。桜は昔から日本人にとって特別なものだということはわかりましたが、昔の軍人さんを思うと何ともいえない気持ちになりました。 (y.y)
- パッと咲いてパッと散る、大和だましい!そんな軍国少女を生きた時代が悲しいです。”二度と戦争をしない”憲法九条の大切さを今こそまわりの人々に伝えたいです。(坂本様)
伸ちゃんのさんりんしゃ 児玉 辰春作、おぼ まこと絵、童心社出版
- 大事な人や物を一瞬で破壊してしまった原爆。後に残った人たちの怒りややるせなさ、「やっぱりさんりんしゃでおもいっきり遊べる平和な世の中」を願う気持ち。次世代の子どもたちは、決してこのようなおもいをさせてはいけないと改めて思いました。絵本は悲惨なこともやさしく伝えてくれるので、自分事として考えられるように思いました。ありがとうございました。 (y.m)
字のないはがき 角田 光代作、西 加奈子絵、原作:向田 邦子、小学館出版戦
- 戦火の下、制限された辛い日常の中、家族どうしの愛、思いやる気持ちが伝わってきます。 (M.T)
- いつの時代も、親が子を想う気持ちは変わらないのだと思いました。戦争中で幼い子までも疎開に出さなければいけない状況。すごく不安な気持ちが伝わってくる絵本でした。 (ミッキーちゃん)
トビウオのぼうやはびょうきです いぬい とみこ作、津田 櫓冬絵、金の星社出版
- 「ちょっとまだ難しいかな?」と思いながら、6才の息子に寝る前に読みました。神妙な面持ちで静かに聞いていて、読み終わると布団をかぶってしまいました。「ぼうやのびょうき、なおる?」と心配そうに聞かれ、「治らんかもなぁ…」と答えました。全然関係ないところで仲良くくらしていた家族が、爆弾で元のくらしに二度と戻れなくなってしまう怖さを親子で感じました。自分ではなかなか選ばない本なので、機会があってとても良かったです。 (r.k)
へいわってすてきだね 安里 有生作、長谷川 義史絵、ブロンズ新社出版
- 自然があって家族がいて、生き物も人間もみんなが気持ち良く過ごせるのはとても素敵なこと。子どもが真っすぐにそう願うことを奪うようなことがあってはならない!大人の責任です。 (菜々)
- 絵がとてもかわいいです。(本の中の)「このへいわがずっとつづいてほしい みんなのえがおがずっとつづいてほしい」私も切に願います。 (K.K)
へいわとせんそう たにかわ しゅんたろう作、Noritake絵、ブロンズ新社出版
- 寝る前に双子の4歳の娘たちと読みました。娘たちは「平和」、「せんそう」という言葉を聞いたこともなかったですし、もちろん意味もわかりません。イラストをみせながら、「これどんな感じ?」と質問しながら読みました。最終的に「へいわ=なかよし」、「せんそう=さみしい」と理解したようです。 (平野勇次様)
もっとおおきなたいほうを 二見 正直作、福音館書店出版
- かわいらしい絵につられ、手にとりました。王様ときつねのやりとりがコミカルで次はどんな大砲がでてくるか、親子で笑って楽しめる絵本だと思いました。ふと、今世界で起こっている争いを思い出しました。絵本のように、無意味な争いに早く気づいてほしいと思います。 (y.y)
- 軍拡競争の無意味を改めて知らされました。より大きく、より強く…でなく、よりかしこく、よりやさしく…ですね。(坂本様)
秋 かこさとし作 講談社出版
- かこさとし先生の絵本が大好きで、「秋」という絵本も読んでみたいと思いました。戦争体験者の想いは私たちが想像しているよりもずっと辛く、悲しいものなんだとひしひしと伝わりました。辛い体験を思い出すだけでも大変なのに、絵本として私たちに伝えてくれた想いを無駄にしてはいけないと思いました。「平和について考える」とても意味のあることだと思います。多くの方に読んで欲しいと思った一冊でした。(T.K)
- かこさとしさんは、我が家にとってはなくてはならない大好きな作家さんです。(中略)かこさんの作品にこのような戦争を題材にされた作品を知らなかったので、今回絵本を見つけて親の私の方が興奮してしまい、お借りできたこと嬉しく思います。“青い空が澄んだ秋晴れは戦争のためにあるんじゃないんだ”この言葉を今も続くロシア、ウクライナ戦に届くといいなと思います。亡くなってからもなお、かこさとしさんが届けてくれるメッセージには熱い想いを感じます。 (S.N)
- 同じ戦時下に生きた私に戦争の恐ろしさ、命の恐怖のみならず、食べること、眠ること、未来を奪われることといった生きるためのあたりまえのこと全てが奪われることを、絵本を通してよくも伝えていただいたと”かこさとし”さんに感謝!ウクライナ、ロシアの戦争は敵も味方もない。命を奪うことにかわりはない。戦わずに話し合いで解決してほしい!それが私たちの宝である憲法九条です。大人たちもこの本を読んでほしいです。(坂本様)
- 映像プロパカンダ戦をテレビで観ました。情報に振り回された人々の不幸を思いました。戦後生まれのおばあさんです。父はもちろん戦地に赴き、母たちは堺で空襲にあい、疎開することになったと聞いていました。平和ボケの時期、なにげなく聞いておりました。二人とも亡き人になった今、もっとしっかり聞き、記録に残すべきだったと後悔しています。今もなお、世界中ではウクライナや各地で紛争が絶えません。見聞きする度、心が痛みます。一日も早く平和が訪れますよう祈らずにはいられません。(岸様)
ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸 アーサー・ビナード作 ベン・シャーン絵 集英社出版
- 被爆した第五福竜丸は、伊勢市の強力造船所にけん引され修復されました。地域の方は放射能汚染に神経を尖らせ、造船所の職員は町の銭湯利用にも気を使ったとか?一昨年、この造船所にアーサー・ビナード氏が訪れ、講演を聞く機会がありました。絵本をめくり、当時の空気を思い出したひと時でした。(坂本様)
あなたこそ たからもの いとう まこと作 たるいし まこ絵 大月書店出版
- 憲法のこころをやさしく伝えていただきありがたいです。「絵本で平和のバトンパス」の取り組みに感謝。(岸)
- 日常の生活の例えのおかげで、子どもにとって理解しやすい本でした。親としても、「こういう例え方をすれば色々な事を説明しやすくなるな~」と勉強になりました。「ハンディーキャップって何?」と子どもに聞かれ、少し説明するのに苦労しました。親目線で読んでもとても良い本で、小2の息子も静かに聴いていました。また読みたい1冊です。(ペンちゃん)
いのりの石 こやま 峰子作 塚本やすし絵 フレーベル館出版
- 絵本を見るまで知りませんでした。この絵本に出会えてよかったです。(K.K)
ちいちゃんのかげおくり あまん きみこ作 上野 紀子絵 あかね書房出版
- 5歳の子どもにはまだ内容が理解できないようでしたが、”かげおくり”は今度一緒にやってみようと話しました。戦争が恐い、家族が離ればなれになる寂しさなどは理解できたようです。(chirimama)
おこうおばさんの平和のいのり 宮川 ひろ脚本 梅田 俊作絵 童心社出版
- 毎日安心して働いて、家族揃って食事することはとっても嬉しいことだと思いました。産婦人科もなく、医師もいない。やっぱり元気で産まれることは誰しもうれしい。若者になり、おこうおばさんがとりあげた子どもたちも、お国のために戦争に行き戦死して帰ってきた。(中略)産まれた赤ちゃんたちを戦争に行かさないでと願うおこうおばさん。平和のありがたさが心に響きました。(T.H)
おひさまとおつきさまのけんか せなけいこ作絵 ポプラ社出版
- エスカレートをどこで止められるか、第三者の出番が必要かな…。紹介されている絵本は今回で全部読まさせていただきました。本当に良い企画に感謝しております。ありがとうございました。(坂本様)
- 3才の娘と読みました。3才の娘でも内容が理解でき、とても読みやすかったです。「おひさま」「おつきさま」しか登場しないお話かと思っていたのですが、互いに仲間がいたり、2人がけんかする事によって、悲しむ他の登場人物がいたり、いろんな視点で考える事が出来ました。シンプルな言葉で深く考える事や娘と話し合う事ができたので、借りて良かったと思いました。(ペンちゃん)
焼けあとのちかい 半藤 一利作 塚本 やすし絵 大月書店出版
- この先も読み継がれてほしい絵本だと思いました。戦争は絶対にしてはいけない!(K.K)