実は500万円近く貯まるってホント?!
学期も半ばとなり、希望とともに将来の進学資金が不安というご家庭もあると思います。不安を少しでも減らすために「貯め方」をしっかり考えてみましょう。
いくらかかるの?
国立・私立大学初年度納付金のめやす

令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額 文部科学省
※公立は大学所在地と保護者の住所地が同じ都府県・市の場合、入学金を減額するなどの特典があることもあります。

国立大学でも4年間で約250万円、私立の理系では500万円程度はかかります。さらに自宅外ともなれば、別に仕送りも必要になります。やはり負担は大きいですね。
貯める
①積み立て貯蓄
利率が0.001%では、100万円でも10円の利子でほとんど増えませんが、元本は確実に貯まります。
②一般財形貯蓄
財形制度をもつ会社のサラリーマンだけが利用できます。一定の金額を毎月の給料から天引きし、提携する金融機関に積み立てます。手間なく確実に貯められる点が良いですね。
③学資保険

現在は予定利率が低いので元本割れする商品もあります。商品の内容をよく知ってから加入を考えましょう。
④つみたてNISA

銀行や証券会社の一定の投資信託の中から選んで投資します。年間40万円まで購入可能で、その分配金や譲渡益が非課税になります。投資期間は最長20年ですが、資金が必要になった時に引き出すことができます。ただし、元本は保障されません。必要な時期に損が出ていることもあり得ます。元本保障の商品と組み合わせて利用を考えましょう。
受け取る
①児童手当

第一子・第二子 3歳未満まで18万円/年、3歳から中学卒業まで12万円/年
第三子以降 小学校修了前まで18万円/年、中学卒業まで12万円/年
生まれ月によって変動はありますが、中三までの15年間で第一子・第二子は198万円、第三子以降は252万円支給(所得812万円未満の世帯)されます。全額は無理でも、なるべく多く貯蓄にまわすことも大事です。
②幼稚園・保育無償化
令和元年度から幼稚園・保育の無償化が始まりました。3歳児~5歳児まで幼稚園の場合2.57万円/月で、上限年間30.84万円、3年間で92.52万円出費を減らすことができます。「つもり貯金」のイメージで半分程度は貯めていきましょう。
※手続きや条件は都道府県によって異なります。ご利用については市区町村の窓口、もしくはホームページなどでご確認ください。


③高校無償化(高等学校等就学支援金制度)
年収910万円以下の世帯(両親のうち一方が働いている)なら私立で最大年間39.6万円/年、3年間で118.8万円、公立は11.88万円/年、3年間で35万円ほど支出を減らせます。この金額も進学資金のために手当していきましょう。
*手続きに必要な申請書類、受給方法

支給される金額をすべて足すと、最高で第一子・第二子約400万円、第三子以降約460万円。かなりの金額差があります。(*年収・所得により異なります。)無償化で「出て行かなかったお金」も意識しておきましょう。
※無償化の条件など、詳細は文部科学省のホームページなどでご確認ください。
今は給与が伸びない時代です。そして、社会保険料や消費税の負担も増加傾向です。預貯金の利率も低く貯めにくいですね。だからこそ、国から支給されるお金を有効に使い、さらに時間を味方にしてコツコツと貯めていきましょう。