2030年理念・ビジョン 第1回アンケート結果 | 生活協同組合コープみえ

2030年理念・ビジョン 第1回アンケート結果

コープみえ 2030年理念・ビジョン

-理念-

つながりあう安心、笑顔が輝く くらし
~平和な社会を未来へ引き継いでいきます~

-ビジョン-

【ビジョン1】地域
安心してくらし続けられる地域社会づくりをすすめます

地域にくらす一人ひとりの豊かで多様なくらしを、コープみえが中心となり、みんなでつくっていきたいという想いを込めました。

【ビジョン2】食と健康
よりよい「食と健康」のあるくらしをめざします

安全・安心な商品・サービスを通じて「食と健康」を豊かにしていけるよう、食育活動や地域と連携した健康づくり活動にも取り組んでいきたいとう想いを込めました。コープみえが生産者と消費者の架け橋なれるような活動を深めていきます。

【ビジョン3】人
すべての人への配慮や思いやりを大切にします

コロナ禍で差別など人権問題が浮き彫りとなり、他社への配慮や思いやりのできるという言葉を加えました。「すべての人」という言葉にSDGsの取り組み、一人ひとりを意識するという想いを込めました。


-2030年理念・ビジョン第1回アンケート-

2021年第20回通常総代会で、上記のコープみえ2030年理念・ビジョンが確認されました。
また、この理念・ビジョンを達成するために15の目標とその目標の達成度を測る指標も確認しました。
15個ある目標を測定する指標に定性指標(組合員の気持ち)を入れました。
今回、この「組合員の気持ち」を測定しました。2023年に向けて、この「組合員の気持ち」の向上をめざすために活動を行っていきます。また、必要であれば、2030年までに目標を作り直していきます。

※ビジョンの目標と測定するための指標一覧はこちら

1.2030年理念・ビジョン第1回アンケート実施方法

〇実施時期:2023年2月6日(月)~26日(日)
〇アンケート媒体:週刊コープみえ8号(2月6日~配布)、HP、eフレンズ、夕食宅配専用アンケート用紙

2.総回答数

総回答数は1,991件でした。
回答媒体の内訳は以下です。WEBでの回答率は25%弱で、4人に1人ぐらいの割合です。WEB回答は全ての利用形態(宅配、店舗、夕食宅配)からの回答が含まれています。

 
3.アンケート分析

(1)ビジョン1:安心してくらし続けられる地域社会づくりをすすめます。

設問1)お住いの地域でコープみえのトラックを毎日みかけますか?
目標)すべての地域で組合員が事業と活動に参加しています。

・地域におけるコープみえの浸透度を計る指標としての設問です。
・週に数回見かけるという方が50.4%で最も多く、週に1回ほど30.4%、毎日11%と続きます。見かけないという方は8.3%で、何らかの場面で見かけられる方が91.7%です。週に数回以上+毎日は61.3%であり、今後、2つの合算数値がより高まっていくことが望まれます。
・夕食宅配の紙回答の場合、見かけないという方が14.5%と高くなります。欄外手書きで「外に出ないから(見ない)」と書かれている方が数名みえました。
 
 

設問2)地元の野菜・食品にどのようなものがあるか知っていますか?  
目標)地元メーカー・生産者を通して産業と地域の活性化を図ります。

・組合員が地域の食品、産物をどのぐらい意識しているかの指標を知る設問です。
・知っている、どちらかといえば知っているを合わせると73.4%となり、4人に3人は地域でどんな野菜や食品が作られているかをある程度把握されています。あるいは興味を持たれているとも言えそうです。
・知らない、あまり知らないという26.6%の方々に情報をお知らせし、使っていただけるようになることが理想です。

  

設問3)普段地産地消を意識して買い物していますか? 
目標)地元メーカー・生産者を通して産業と地域の活性化を図ります。

・組合員が地場商品を意識して利用をしているかの指標を知る設問です。
・設問2と同じ目標の問いのためか、連動した回答となっている方が多くみえました。している、どちらかといえばしている方の合計は70.9%、あまり意識していない、していないの合計は29.1%と、設問2とは少し差はありますが、傾向としては同じです。地場産品にこだわっていない方が30%近くみえることになります。
 
 

設問4)県内の生活協同組合が連携して、SDGsなど社会をよくする取り組みがひろがっているとかんじますか?
目標)各協同組合の強みを出し合って、SDGsの実現をめざします。

・協同組合間連携を通じてのSDGs推進が実感出来ているかを知る設問です。
・無回答が56と全回答の2.8%とめだちました。「わからない」と手書きされる方も複数みえ、県内の生活協同組合についての注釈を入れましたが分からない方がいます。 
・あまり感じないという方が最も多く、どちらかといえば感じるがわずかの差で続きます。この2つで83%以上と多くを占めており、回答が中庸に集まった感もあります。
・感じるという方が11%みえました。実際の具体的な連携はこれからですが、感じると言われた方がなぜそう感じたかを確認することが大切です。
 
 

設問5)あなたが気軽に参加できる集いの場が地域にありますか?
目標)すべての地域で組合員が事業と活動に参加しています。

・組合員が地域社会で参加できる場があるかを確認する設問です。
・あまりないが最も多く42%を超えています。ないと合わせると60%を超え、地域社会で参加できる場所をあまり持たない層が6割を超えています。
・夕食宅配の紙回答ではあると答えた方が21.6%と高く、高齢者の方が明確に地域での集いの場を確保できている可能性を感じました。
・コロナ禍以前のデータがないので比較ができませんが、今後の変化を追っていきます。またSNSの普及に伴い、地域以外に新たな集いの場ができている可能性もあり、このあたりの影響もどのぐらいあるのか調べることも検討していきます。
・ビジョン3の設問2の自らすすんで地域の人に声かけができているかと回答が似た傾向にあり、地域コミュニティの希薄化を感じます。
・フリー回答では、「地域の高齢化がすすみ外出している人を見かけない。足が不自由で出かけられない。」という意見が多く見られました。また「誰もが安心して暮らし続けられる地域社会になることを願っている。」という方や、「地域への貢献を強めて欲しい。」と希望される方もいました。コープみえは地域に貢献できていると評価される方の中には、買い物難民の買い物の場としての評価が少なからずありました。
 
 

設問6)平和について考える機会がありますか?
目標)世界平和の実現に貢献します。

・組合員の平和への意識につき確認する設問です。
・どちらかといえばあるが最も多く、あるが続きます。2つを合わせると65.9%となり、ほぼ3人に2人が平和に対して何らか考える機会があると答えています。現在の社会情勢を踏まえると、もう少し高い数値を予想していましたが、3人に1人はあまり考える機会がないと答えています。
・フリー記入では平和に関する記載が多くあり、高い期待を感じました。
 
 

(2)ビジョン2:よりよい「食と健康」のくらしをめざします。

設問1)コープみえが安全・安心なものをお届けできていると思いますか?
目標)安全・安心なものを手に取りやすい価格でお届けします。

・コープみえが取り扱う商品に、組合員が安全性、安心感を感じているかを知る設問です。
・思う、どちらかといえば思うで95.2%と大半を占めますが、5%弱の方は否定的な想いを持たれていることがわかりました。
・フリー記入から、コープみえは安全性重視から簡便性重視にシフトしているのではないかという疑念や、商品が増えているが安全性へのこだわりが薄れているのではないかという趣旨の意見が少なからずありました。コープみえの商品の安全性を的確に伝えていくことが必要です。
 
 

設問2)地域の子どもたちがバランスの良い満足した食事をしていると感じますか?
目標)子どもたちへ安定した食事と健康を提供します。

・地域の子どもたちの食と健康の豊かさを計る設問です。
・無回答が199件あり、全回答の10%弱が無回答でした。手書きで子どもがいないからわからない。子どもが独立したので知らないという意見が多く書かれていました。
・あまり感じないが43.7%でもっとも多く、どちらかといえば感じるも42.7%でほぼ同じぐらいでした。感じる、感じないも同じぐらいであり、プラス評価とマイナス評価が概ね半々でした。
 
 

設問3)健康について考える機会が増えましたか?
目標)全ての人が健康的な生活を送るための情報を提供します。

・組合員の健康への関心の強さを聞く設問です。
・増えたが48.4%でほぼ半数、どちらかといえば増えたを合わせると91.1%になります。
加齢によって健康への意識が高まったのか、他の要因があるのかはわかりませんが、健康に対する関心はかなり高いことがわかります。
・増えていないと回答された方の中に、以前から関心が高く増えていないと書かれている方が複数ありました。
 
 

設問4)食べ物の大切さを意識する気持ちが社会にひろがっていると感じますか?
目標)食品ロスを減らす仕組みをつくります。

・食べ物を大切にする意識が社会的に広がっているか、高まっているかを計る設問です。  
・感じるとどちらかといえば感じるを合わせて67.1%となっており、食べ物を大切にする気持ちが社会的に広がってきていると感じている人が多いようです。食品ロスについての話がマスコミで取り上げられることが増えていることが要因としてありそうです。

(3)ビジョン3:すべての人への配慮や思いやりを大切にします。

設問1)コープみえの商品やサービスを気持ちよく利用できていますか?
目標)だれもが利用しやすい仕組みをつくります。

・組合員のコープみえのシステムに対しての満足度を計る設問です。
・できている、どちらかといえばできているという肯定的な意見が94.7%と大半を占めますが、5%強の方は何らかのストレスを感じながらの利用となっています。
・ビジョン2の設問1)の商品の安全性と同じ傾向です。
・フリー記入から個配や夕食宅配をはじめとする配達システムへの評価は高く、買い物が困難な型からの感謝の言葉も多くありました。
・別のアンケートで、「普段食料品をどこで買われますか。」という設問で、71%の方がスーパーと答えています。宅配事業としての評価と考えられます。

設問2)自らすすんで地域の人に声かけができていると思いますか?
目標)気持ちがよいあいさつを心がけ「まち」の治安に貢献します。

・地域で声かけやあいさつを自分からできているかを聞く設問です。
・回答比率の構成はビジョン1の設問5)の地域で参加できる集いの場と似た傾向ですが、どちらかといえばできているが高くなっていて、挨拶は自分からできていると書かれている方が多くみえました。
・フリー回答でコロナ禍による地域社会のつながりの希薄化を指摘される方が多く、外出している人を見かけないという意見もあり、地域の関係にも変化が出ているようです。
 
 

設問3)助け合いの輪がひろがって地域が明るくなったと感じますか?
目標)地域のつながりをつくることで、地域の困窮へのたすけあいの輪を広げます。

・地域で相互扶助の動きが活発化しているかを聞く設問です。
・過半数の人があまり感じていないと回答し、感じないと合わせると69%になります。7割近い人が地域における相互扶助の広がりを感じていません。設問2)の声かけでも地域のつながりの希薄化を感じる傾向となっていることから、相互扶助が広がりにくい傾向にあることがわかります。高齢化がすすみ、相互扶助をする余力がない可能性もあり、行政との連携を深め、地域のたすけあいを推進していくことが求められています。
 

設問4)介護や子育てで悩みを持っている人が困りごとを相談する場が地域にあると思いますか?
目標)育児、介護で悩んでいる人へのサポートをすすめます。

・地域で介護や子育てをフォローする場所、機能について聞く設問です。
・思う、どちらかといえば思うのプラス評価の計(50.2%)と、思わない、あまり思わないのマイナス評価の計(49.8%)がほぼ半々となりました。
・介護対象家庭が今後増えていくであろうこと、ヤングケアラーなど若年層の家庭内介護問題などの顕在化もあり、今後の変化を注視していきたい設問です。

 

設問5)ジェンダーや障がいを気にせず、あらゆる人が活躍できる社会になっていると思いますか?
目標)ジェンダー平等、障がいのある人をはじめ、あらゆる人が活躍できる場所をつくります。

・ジェンダーや障がいに対する社会の理解を問う設問です。
・あまり思わないが58.3%と圧倒的に多く、思わないと足すと73.2%方が、社会での理解はまだまだ進んでいないと考えられています。
・多様性を認め合う社会になれているかどうか、こちらも今後注視していきたい項目です。