紀ノ川農協と日本各地の生協が交流会開催 | 生活協同組合コープみえ

紀ノ川農協と日本各地の生協が交流会開催

コープみえの前身、三重県民生協時代から一緒に安全・安心な農業に取り組んできた、産消提携産地紀ノ川農協。今では全国各地の生協の提携産地となっています。組合員理事や各地の生協職員などが参加し、60を超える生協と産地がつながりました!紀ノ川農協は持続可能な農業を目指し、特別栽培や有機栽培に取り組む先進的な活動を続けています。組合員のファンも多い紀ノ川農協の生産者さんからお話を伺いました。

紀ノ川農協さんの作物について
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広報誌ひだまり2021年6月号


 紀ノ川農協理事長、専務から紀ノ川農協の取り組みについての話を聞いた後、採れたての果物や野菜が並ぶファーマーズマーケット「ふうの丘」から生中継!スマホに向かってにぎやかに説明してくださる声にそこに併設された社会福祉法人が運営するカフェの様子、農福(農業と福祉)連携の取り組みについても伺いました。

 続いてみかん・柿・キウイ・梅等の栽培を手掛けられる生産者の吉岡さんの農地に場面を移し、組合員理事や職員が直接日頃の疑問を聞いてみました。

【 Q&A 生産者さんに聞いてみました! 】

紀ノ川ならではの栽培の工夫はありますか?

 温暖な気候で、農薬を使わず栽培ができるのは紀ノ川の気候ならでは。栽培に適した地域です。

 特別栽培の苦労気候変動で集荷時期が前倒しになっていたり、台風や線状降水帯などによる被害をうけたりしています。温暖化で作物の育ちが読めない状況になっています。多品目栽培でリスク分散をしているのが紀ノ川の農業のやり方。これが台風等にも備える形になっています。

特別栽培ってたいへんですか??

超たいへんです(笑)
正確な記録が必要になるため書類もたくさん!
また、天候の加減や虫の繁殖で木が弱ったり予防をしたりしたい時でも薬を使うことができず、翌年に影響が及ぶことも。そうしたリスクや手間を生産者が背負ってつくっているのが特別栽培です。

それでも安全・安心なものをつくっていくというのが昔から変わらず一番のこだわりです。おいしかった、良かったとの声が届くとうれしい。生協の組合員から届く声は隣の人に喜ばれたように感じます。産直の取り組みはそうした顔の見える関係を築けると思います。これからもこだわったいいものを届けていきたいです。

今抱えてみえる問題は?

後継者不足です。
後継者がおらず、定年後の「若手」が担っています。お金も稼げる農業に移行して、都会から来た人が地元の人と一緒に農業を担っているという未来をつくっていきたい…がどうかなぁ。今は畑がどんどん山に戻っていっています(^^;)

キウイの食べごろは??

耳たぶぐらいになるまで待って!
少しでも固いと酸っぱいです!!
りんごと一緒にポリ袋に入れ、常温においておくとおいしくなりますよ。

距離は離れていますが生産者さんの人柄に触れ生の声をうかがい、産地の様子も見られたことでますます紀ノ川農協が好きになりました。

コロナ禍が治まったら組合員のみなさんとも産地見学にも伺いたいです。