四日市「食」でつながるまちづくりシンポジウムに参加しました! | 生活協同組合コープみえ

四日市「食」でつながるまちづくりシンポジウムに参加しました!

地域の「食」を支えるみなさんで意見を交換しました。

 3月4日(土)四日市市商工会議所にて、『「食」でつながるまちづくりシンポジウム』が開催され、コープみえも参加しました。

 このシンポジウムは、食品ロスの削減をはじめ地域の「食」に関する諸課題の解決に向けて、市民、NPO、事業者等が連携するとともに、行政と協働することによって、「食」でつながるまちづくりの実現をめざす取り組みのひとつとして、四日市市と公益財団法人ささえあいのまち創造基金の主催で開催されました。

 第1部では、映画「希望の給食 食と農がつむぐ自治と民主主義」が上映され、学校給食が子どもたちの健康と成長を支えるのはもちろん、地域の農業や自治体による自治のあり方を見直し支える役割を担う現場、千葉県いすみ市、長野県松川町、東京都武蔵野市、韓国ファソン市の取り組みが紹介されました。
 また、NPO法人 アジア太平洋資料センター内田聖子共同代表による講演「食の自治と民主主義」があり、民主的な「食」のありかたが公共サービスの民営化により失われている実情と、その中でも給食の完全無償化に踏み切る自治体があり、少しずつ給食を地域で支える取り組みがひろがっていることをお聴きしました。

 第2部にシンポジウム「食でつながるまちづくり」が行われ、コープみえも 四日市市で食に関わる4団体のみなさんと、四日市大学総合政策学部 特任教授 松井真理子先生の進行で意見を交換しました。
 この『「食」でつながるまちづくり』は企業や行政、市民、学校など異なるセクターのみんなで課題に取り組み集合的な変化を起こすという「コレクティブ・インパクト」の視点をもった、四日市大学の食品ロス研究会からはじまりました。
 このシンポジウムではこれまでの食品ロス削減の取り組みに加え、幅広く「食」の問題に対して消費者と事業者がどうつながるか、登壇者それぞれの立場から、意見が交わされました。

シンポジウムでのお話から… 
 日々流通の段階でも食品ロスが出ている現状と、また消費者である私たちの消費行動により食品ロスをかなり削減できるのではないかということで、私たちは買い物について学び、意識を見直すことが必要だと感じます。
 一般社団法人 ネクストステップ研究会 副代表 福島さんのお話からは、たくさん買ってたくさん捨てる現代の消費行動はエネルギーも多く消費しており、せめて廃棄の際に出る生ごみを土に還そうと取り組まれているということで、食べ物を取り巻く課題の多さを実感しました。
 一方、NPO法人三重はぐくみサポートの山田さんからは、子どもたちに食の格差を感じさせるような社会になってきている現状があることと、しかし私たち大人がみんなで協力しあい、たくさんの人の手を介して支援活動ができあがることに価値があるのではないかと、これからの取り組みに期待する意見が出されました。

 私たちコープみえは、「CO・OPコアノンスマイルスクールプロジェクト」や「コープの森づくり」の取り組みなど、誰かの笑顔につながる消費ができるしくみづくりに力を入れています。このような商品を扱うことで消費行動を見直すきっかけになるよう、食べ物を取り巻く環境の情報を組合員にお知らせしていくことが使命であると感じました。また生産者と消費者をつなぎ、食べ物のことに高い関心を持つ社会づくりの一助となるよう発信を続けていきます。