現地報告!顔が見える多気みかん「栽培自慢」生産者さんの熱意
2025.12.03
コープみえは、産消提携の取り組みとして、多気みかん「栽培自慢」の産地見学および生産者との交流会を、11月13日(木)に開催しました。この交流会には、事前の募集で集まった組合員9名、産直サポーター2名、松阪商品活動をすすめる会4名の組合員が主体となり参加し、多気郡農協職員のみなさんからの呼掛けで集まった多気みかんの生産者11名と直接交流を行いました。当日は三重テレビの取材も入るなど、高い関心が寄せられました。


コープみえ合併前の三重県民生協時代からはじまる40数年続く生産者との信頼関係を深め、農薬や化学肥料を大幅に減らした「栽培自慢」の安心とこだわりを組合員のみなさんが直接体感することを目的に定期的に開催しています。
現場で感じたこだわりと厳しい現実
参加者は、みかん狩り体験で「濃厚で糖酸バランスの良い」多気みかんに感動するとともに、生産者の並々ならぬ努力を知りました。多気みかんは、農薬・化学肥料を慣行栽培の45%以上削減し、独自の有機質主体の肥料を使うなど、安全と品質を両立させています。
しかし、現場では厳しい現実も伺いました。特に、今年は裏年であることや、圃場が坂で作業が大変なこと、さらには高齢化による後継者不足や獣害といった切実な苦労があることがわかりました。植えてから収穫まで10年間は収入がないという話は、消費者として支える必要性を強く感じさせました。






役立つ!美味しいみかんの選び方&豆知識
交流会では、生産者から直接、美味しいみかんの選び方を学びました。
・木になっていた時に南側に実っていたもの
・ヘタの軸が太いものが甘い傾向にある。
・皮が少し「ごとごと」しているものは糖分が凝縮していて美味しい。
など教わりました。この他白いスジには食物繊維が豊富なのでそのまま食べるのがおすすめだという豆知識や、翌年の品質のために「休ませる木」を作るという生産者の工夫についても理解が深まりました。

組合員からの熱い声と「応援」の決意
交流会は大変好評で、「苦労を知り、ぜひ応援購入したいと思った」「今回参加して安心して購入できると確信した。これからも多気みかんを支えていきたい」といった、継続的な利用への強い決意が多数寄せられました。
また、「規格外品も生協で安く販売してほしい」「オーナー制など交流機会を増やしてほしい」といった積極的な要望も上がりました。会を通じて、コープみえの加藤理事からは、「農薬の少ないみかんを継続していくには、私たちが購入し支えていくことがすべて」であると、産消提携の重要性が改めて共有されました。
多気町ではこの後販売される越年出荷の貯蔵蔵出し「青島みかん」もあります。12月に収穫し1か月寝かせた後、2月の半ば頃には美味しく食べられる「青島みかん」もおすすめです。東海コープの自主基準に基づく「栽培自慢」商品です。これは、化学合成農薬と化学肥料を一般栽培比で3割以上削減し、生産地・生産者・栽培方法のすべてが明確であることを意味します。



コープみえは、今後もこのような交流会を通じて、生産者と組合員の信頼関係をさらに深め、食の安心と地域農業の活性化に貢献してまいります。