神島にて「お買い物お試しイベント」を開催
2026.02.20
2月17日(火)、鳥羽市の離島・神島にて、お買い物が困難な状況にある方々をサポートするための「お買い物お試しイベント」を開催しました。


買い物に不自由する離島の現状
観光地としても有名な三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台としても知られる離島・鳥羽市神島。現在では255人(鳥羽市HP令和8年度報告より)の島民の高齢化がすすみ、かつてあった商店の閉店が相次いだことで「日用品や生鮮食品を自由に選んで買えるお店が島内には一軒もない」という深刻な状況にあります。
買い物をするには1日わずか4往復の定期船で鳥羽本土へ渡る必要がありますが、天候による欠航のリスクに加え、高齢の方が重い荷物を抱えて船で移動することは容易ではなく、くらしの大きな負担となっています。



三重県には多くの有人離島があり、コープみえでは現在、答志島や菅島などで宅配事業を展開していますが、物流の壁がある離島において、すべての方にサービスを届けるにはまだ多くの課題が残っています。
「困りごと」に寄り添う
生協は、組合員一人ひとりが出資し、知恵を出し合って、自分たちのくらしを豊かにしていく組織です。物を売るだけでなく、「誰もがすみ慣れた地域で安心してくらし続けられること」を一番に考え、地域の方々の切実な声に応える取り組みをひろげています。
三重県内でも、スーパーの撤退などで買い物が困難になった地域の方々の声に応え、松阪市では昨年より移動販売の運行が始まりました。今回の神島での取り組みも、こうした「地域の困りごとを解決したい」という願いから実現したものです。
島の絆で「便利さ」を分かち合う
こうした「地域の困りごと」を解決したいという想いから、鳥羽市社会福祉協議会様、伊勢センター、店舗、組織活動推進課、そして「自分が使って便利だから、ぜひ身近な人にも広めたい」と願う神島の組合員が手を取り合い、買い物困難者支援の一環としてテストイベントを開催しました。
参加者からいただいた商品の要望や買い物に関するお困りごとについて、コープみえとしてどのような対応が可能かを検証しました。今回のイベントが実現しました。


当日は島民の約半数の世帯にあたる63名もの方々が足を運んでくださり、会場は活気と笑顔に包まれました。今回は、実際に届く商品の品質や味を確かめていただく機会として実施。会場では、島の組合員が「自分が使って便利だから」と、島の方々へ「これ便利やよ」「美味しいよ」と熱心に声をかける姿が印象的でした。
離島という環境だからこそ、信頼できる身近な方からの言葉が、何よりも大きな安心感につながっていることを感じました。牛乳やパン、お菓子など、すぐに食べられる商品が大変喜ばれ、「食べるものがあることは本当に助かる」、「毎週来てほしい」といった切実な声をいただきました。
一方で、「いちごが欲しかった」「お刺身や惣菜、天ぷらなども食べたい」といった選ぶ楽しみを求める声や、「階段の昇り降りが大変で、決まった場所まで降りていけない日がある」といった離島の地形の深刻な悩みも直接伺うことができました。
これからに向けて
コープみえはこの日限りのイベントで終わらせるのではなく、今後も島の方々の声に耳を傾け続けていきます。配送が難しいエリアもありますが、一つずつ課題をクリアし、島でのくらしがより豊かになるよう、生協としてできるサポートを検討してまいります。
