【取材リポート】“おいしいを届ける生産現場を訪ねて” - 生活協同組合コープみえ

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【取材リポート】“おいしいを届ける生産現場を訪ねて”

2026.04.02

 コープみえでは、組合員のみなさんに安心して商品を選んでいただくため、組合員の産直サポーターや組合員理事、職員が実際に生産現場や工場を訪れ、「どんな人が、どんな思いで、どんな工程を経て商品がつくられているのか」を、自分たちの目で確かめる取り組みを大切にしています。それは従来の工場見学ではありません。

 商品を通じて良好な関係を築き、ともに悩みともに考え、よりよい商品を組合員の食卓へ届けたいという、共通の思いを確かめ合う大切な時間でもあります。

今回は、
・岐阜アグリフーズ株式会社の「産直若どり」生産・加工の現場
・同じく岐阜県で酢づくりを続ける「内堀醸造株式会社」本社工場

この二つの視察交流を通して確認した“安心・安全の裏側にある、人の手と情熱”を紹介します!

岐阜アグリフーズ㈱へコープみえ職員で視察交流
内堀醸造㈱へ組合員理事で視察交流

岐阜アグリフーズ株式会社の「産直若どり」

■家族に自信を持って出せる「無投薬飼育」へのこだわり
 3月16日(月)、岐阜県山県市にある「岐阜アグリフーズ株式会社」へ職員4名で訪問しました。私たちが夕食のメインのおかずとして何気なく手に取っている「はぐくみ自慢産直若どり」。岐阜工場を訪ねると、そこには徹底した管理の世界がありました。岐阜と三重の豊かな自然の中で育つ鶏たちは、飼育の全期間を通して抗生物質や抗菌剤をいっさい使わない「無投薬」で育てられています。

 病気を防ぐために、鶏舎内全羽出荷した後は一ヶ月間も鶏舎を空にして隅々まで洗浄・消毒を行うという、大変な手間をかけて「安心」が守られていました。

 工場では最新の機械も動いていますが、最後の一羽まで健康状態を厳格にチェックするのは、熟練したスタッフの「目」と「手」によるもので、HACCP認証を受けた工場で迅速に処理・瞬間冷凍することにより、鮮度を閉じ込めた品質・品温管理が徹底されていました。

■パサパサなんて言わせない!鶏ムネ肉のイメージが変わるおいしさ
 商品のラインナップには、生産者の皆さんの「もっとおいしく食べてほしい」という工夫が詰まっています。岐阜の郷土料理「けいちゃん」は、定番のピリ辛味噌や醤油だけでなく、奥美濃古地鶏のガラスープを使用した「塩鶏ちゃん」など、ごはんが止まらなくなる味ばかり。特に説明のあった産直若鶏のムネ肉の柔らかさです。パサつきやすいと思われがちなムネ肉ですが、こちらのムネ肉はしっとりとしていて、サラダチキンなどの加工品でもその実力が発揮されています。

 今後は、三重県のみなさんの好みに合わせた「少し甘めの味付け」による、忙しい日に助かる商品など、私たちのくらしに寄り添った新メニューのアイデアも出し合い意見交換をしました。

■生産者のみなさんの願い「まずは一口、食べてみて」
 今、輸入に頼っている鶏たちのエサ代が、これまでにないほど値上がりしています。コストの約7割をエサ代が占めるという厳しい状況の中でも、生産者のみなさんは「組合員のみなさんの『美味しい』という言葉が一番の励み」と笑顔で語ってくださいました。

 次年度は、もっと近くのセンターで、生産者の方と直接お話しできる小さな交流会も計画しています。この視察で肌に感じた「誠実なものづくり」を、ぜひ日々の食卓で応援していただけたら嬉しいです。

\もっと美味しく!/ 解凍のコツ🤗
 最後に、解凍の裏技をご紹介します。自然解凍がベストですが、冷凍のお肉をレンジで解凍する際、ついつい高いワット数で急いでしまいがちですが、実は「500Wで1分半」ほど、ようすを見ながらすすめるのがベストだそうです。これだけで、お肉の色や食感を損なわず、部分変色なく解凍できます。はぐくみ自慢産直若鶏を、最高の状態で味わってみてくださいね。

岐阜県で酢造りを続ける「内堀醸造株式会社」本社工場

■ 「酢造りは酒造りから」という理念
 3月19日(木)コープみえの組合員理事10名と職員3名が、岐阜県加茂郡八百津町にある「内堀醸造株式会社」の本社工場を視察しました。私たちの食卓に欠かせない「お酢」が、どのようなこだわりを持って造られているのか、その舞台裏をご紹介します。
 内堀醸造の最大の特長は、お酢の原料となる「酒のもろみ」から自社で一貫製造していることです。

🔷「酢」という字の秘密
 「酢」という漢字を分解すると「酒」が現れるように、美味しいお酢を造るには、まず質の高い「お酒」を造ることが不可欠です。

🔷素材へのこだわり
 私たちが普段食べるお米と同じ「玄米」を仕入れ、あえて精米歩合を90%程に留めています。お米の脂質やたんぱく質を適度に残すことで、お酢になったときに深いコクと旨味が生まれます。

🔷「外硬内軟(がいこうないなん)」の麹造り
 お酒の味を決める「麹(こうじ)」。乾燥させた外側から水分を求めて麹菌が芯まで根を張ることで、まるで「グミ」のような弾力のある理想的な麹が完成します。

■伝統と最新技術の融合
 工場内には、大きなタンクが整然と並び、徹底した衛生管理が行われていました。

🔷微生物との対話
 お酢造りには、麹菌、酵母、そして酢酸菌という生き物の力が必要です。内堀醸造では、温度や空気を精密にコントロールする「通気発酵」を採用し、常に安定した高品質なお酢を製造しています。

🔷多様なラインナップ
 伝統的な「米酢」だけでなく、デザート感覚で楽しめる「フルーツビネガー」も人気です。酸っぱいものが苦手な方やお子様でも、アイスやヨーグルトにかけることで、気軽にお酢を生活に取り入れられます。

■「人」を大切にする企業姿勢
 今回の視察で印象的だったのは、若手社員の皆さんが生き生きと働いている姿でした。

🔷ユースエール認定企業
 内堀醸造様は、若者の採用・育成に優れ、雇用管理が優良な中小企業として厚生労働省から「ユースエール認定」を受けています。伝統を守りながらも、誰もが働きやすい環境を整えることが、安心・安全な商品づくりにつながっています。

\もっと美味しく!/ 今日から試せる「お酢レシピ」🤗
 視察中の意見交換で話題になった、お酢をより美味しく楽しむアイデアをご紹介します。
 『大根おろしに、釜揚げしらすと刻みネギをたっぷりのせ、そこにお酢(内堀醸造の「かんたんヘルシーで酢」など)を回しかけるだけ!』👍
 「釜揚げしらすとお酢のさっぱりおかず」これは、内堀醸造㈱代表取締役社長 内堀泰作様より教えていただきました。