平和の絵本 - 生活協同組合コープみえ

生活協同組合コープみえ

平和の絵本

絵本で平和のバトンパス
~絵本でつなぐ、想いをつなぐ、未来につなぐ~

今、戦争を知る世代が少なくなってきています。そして私たちもその一人です。悲惨な戦争を伝えていくことは、今を生きる私たちに託された使命です。

 コープみえでは「平和な社会を未来へつなげたい」という想いから、平和の絵本の紹介とともに絵本の貸し出しを年間を通じて実施しています。 この機会に絵本を手にとり、戦争の記憶と平和の尊さ、平和への想いを次世代につなげていきませんか?

 お一人で、ご家族で、絵本を読んでみてください。そして絵本を読んだ感想や平和への想いなどをお寄せください。寄せられた感想などは広報誌やホームページ、SNSで紹介します。たくさんの方が絵本を読むきっかけとなり、想いをつないでいければと思っています。
みなさんに平和のバトンをお渡ししました。平和な未来を願って…

コープ宅配の商品配達と一緒にお届けいたします。
ご返却は、絵本がお手元に届いてから2週間程度を目途にお願いいたします。

平和の絵本の感想

かこさとし 作 講談社出版

  • かこさとし先生の絵本が大好きで、「秋」という絵本も読んでみたいと思いました。戦争体験者の想いは私たちが想像しているよりもずっと辛く、悲しいものなんだとひしひしと伝わりました。辛い体験を思い出すだけでも大変なのに、絵本として私たちに伝えてくれた想いを無駄にしてはいけないと思いました。「平和について考える」とても意味のあることだと思います。多くの方に読んで欲しいと思った一冊でした。(T.K)
  • かこさとしさんは、我が家にとってはなくてはならない大好きな作家さんです。(中略)かこさんの作品にこのような戦争を題材にされた作品を知らなかったので、今回絵本を見つけて親の私の方が興奮してしまい、お借りできたこと嬉しく思います。“青い空が澄んだ秋晴れは戦争のためにあるんじゃないんだ”この言葉を今も続くロシア、ウクライナ戦に届くといいなと思います。亡くなってからもなお、かこさとしさんが届けてくれるメッセージには熱い想いを感じます。 (S.N)
  • 同じ戦時下に生きた私に戦争の恐ろしさ、命の恐怖のみならず、食べること、眠ること、未来を奪われることといった生きるためのあたりまえのこと全てが奪われることを、絵本を通してよくも伝えていただいたと”かこさとし”さんに感謝!ウクライナ、ロシアの戦争は敵も味方もない。命を奪うことにかわりはない。戦わずに話し合いで解決してほしい!それが私たちの宝である憲法九条です。大人たちもこの本を読んでほしいです。(坂本様)
  • 映像プロパカンダ戦をテレビで観ました。情報に振り回された人々の不幸を思いました。戦後生まれのおばあさんです。父はもちろん戦地に赴き、母たちは堺で空襲にあい、疎開することになったと聞いていました。平和ボケの時期、なにげなく聞いておりました。二人とも亡き人になった今、もっとしっかり聞き、記録に残すべきだったと後悔しています。今もなお、世界中ではウクライナや各地で紛争が絶えません。見聞きする度、心が痛みます。一日も早く平和が訪れますよう祈らずにはいられません。(岸様)
  • 子どもたちに読み聞かせる形で読みました。小学生の子は、じっと黙って最後まで聞いてくれました。「からすのパンやさん」でなじみのある作者も戦争を体験していることに、何かを感じとってくれたように思いました。(匿名)
  • ニュースで今の子たちは、戦争=怖いから話を聞きたくない(写真や絵本を)見たくないと思う割合が高くなってきているといっていた。この絵本はきれいな風景やおだやかな秋のイメージから始まるお話ですが、身近な人、大切な人、たくさんの命を失うことになってしまう戦争は絶対に起きてはいけないんだ、という強いメッセージが伝わる絵本でした。(すずらん)
  • かこさとしさんの絵がすごく好きになりました。秋の季節が穏やかに続きますようにと祈らせてもらいました。様々な秋がめぐってきますが、コスモスの花を見たり、ヒガンバナが咲いている景色を見るのはとっても幸せな気持ちになります。昭和19年の秋は戦争があり、人々は花を見ることもなく悲しい秋になっていたんだろうと思いました。戦争は恐ろしく人々を傷つけ苦しめ何もよいことがないです。日本の秋がいつまでも平和に続きますように…(アップルパイ)
  • かこさとしさんが18歳の時に経験された戦時中の日本の状況が絵本になっています。当時、多くの方々が亡くなられ、つらい悲しい思いをしたのだろうと思います。戦争に行く人も辛いけれど残された家族も悲しみ苦しみがあっただとうと思います。(アビ―)
あなたこそ たからもの

いとう まこと 作 たるいし まこ 絵 大月書店出版

  • 憲法のこころをやさしく伝えていただきありがたいです。「絵本で平和のバトンパス」の取り組みに感謝。(岸)
  • 日常の生活の例えのおかげで、子どもにとって理解しやすい本でした。親としても、「こういう例え方をすれば色々な事を説明しやすくなるな~」と勉強になりました。「ハンディーキャップって何?」と子どもに聞かれ、少し説明するのに苦労しました。親目線で読んでもとても良い本で、小2の息子も静かに聴いていました。また読みたい1冊です。(ペンちゃん)
  • 「一人ひとり同じではない。尊重していこう」を伝えてくれている絵本でした。日本は平和な国なので。ピンとこないかもしれませんが、改めて自分たちにできること、世界のみんなが幸せになれるように、心から願い、目の前で困っている人へ手を差しのばしてみようと思いました。小学生以上の子どもさんと一緒に平和であることのありがたみを感じられる本だと思いました。(N.T)
  • 時代が流れ動く中で「憲法の三原則」が正しく清らかに基本的ルールとして日本の又、世界の平和社会へと繋げていってほしいと願う思いで読み終えました。どんな場面においても人と人は全てが勝ち負けだけではないと思います。人として互いに話し合い、歩み寄れる平和社会を築いていってほしいと願うばかりです。(キャット・しろ)
  • この絵本を読んで、一人ひとり違うけど命と心を大切にしてほしいと子どもに伝えたいです。自分の意見をしっかり持ち、きちんと発言できるような行動力のある大人になってほしいなと思います。(K.N)
井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法

井上ひさし 作、いわさきちひろ 絵、講談社

  • 大人(高齢者)の自分でも今回の図書を手にするまでは「憲法」とは無縁だったと思います。こんなに分かりやすく、こんなに大切なことが書かれているなんで一家に一冊は必要ではないかと思います。今回この1冊全てをまるごとノートに書き写しました。書きながら、一文一文が体に沁み込んでくるようでした。正しく伝えることが何より大切です。日本国憲法が新しく思えました。そして全てに平和への願いが込められていて、語りかけてくれています。憲法に初めて感謝の想いです。(キャット・しろ)
  • 恥ずかしながら、今回憲法の前文をしっかり読むことができました。そこに書かれているすべて思い、行いが成し遂げられていればどんなにかこの国の人々は平和に豊かに生きていけるのにと。この憲法の主人公は日本国民一人ひとりです。今の日本を動かしている政治家に読み返してもらいだいものです。(J.K)
  • 日本国憲法を原文で読むと、難しいけれど子ども向けにわかりやすく書かれており、また、挿し絵がいわさきちひろさんのやさしい絵でとてもよかったです。このすばらしい日本国憲法が世界各国になったなら、戦争は起こらない。今後も第九条を守り通さなければいけないと思う。(アビ―)
いのりの石

こやま 峰子 作 塚本やすし 絵 フレーベル館出版

  • 絵本を見るまで知りませんでした。この絵本に出会えてよかったです。(K.K)
  • 「ひろしま・祈りの石の会」発足についてのことを今更ながら、何故自分は今頃知ったんだろうと思いました。もっと早くこの絵本に出会えていたら…。14万人の原爆犠牲者の方々からの貴重な重く強い平和へのメッセージです。風化されてはならないです。もっともっと世界中の人々に知ってもらいたいと感じます。中学の修学旅行の見学では、平和への願いを当時の自分は感じていなかったと思います。いつかきっと広島平和記念資料館へ行きたいと思っています。(キャット・しろ)
いわたくんちのおばあちゃん

天野 夏美 作、はまの ゆか 絵、主婦の友社出版

  • 穏やかなおばあちゃんの壮絶な戦争の体験を、今生きている私たちが忘れないためにもたくさんの方に読んでもらいたい絵本だと思いました。 (K.K)
  • 本来であれば幸せな家族写真ですが、つらい体験をしているいわたくんちのおばあちゃんは写真撮影は過去を思い出してしまいます。家族がそろっていられるのは、とても幸せなことだと思いました。未来を背負う子どもたちに平和が続くよう、戦争は絶対にしてはいけません。(はる)
  • 何げない日常の学校の生活の中で、運動会で仲のよいお友達と敵になっても応援し合ったり…。おばあちゃんの戦争体験の中で、原爆の投下の一瞬ですべてを失った話から一時敵であっても普段は仲良くすることの大切さ、戦争のむごさなどが伝わってきた話でした。(y.m)
  • 「戦争の悲惨さの語り部がいなくなっていくー」話を引き継いでいく子どもたちが、絵本を通じてこのように育っている事をよくわかった。しかし、この絵本を手にすることができなかったら…。コープみえのこの取り組みの貴重さに改めて感謝。(坂本様)
  • いわたくんちのおばあちゃんの穏やかで幸せに満ちた生活が、8月6日を境に深い悲しみ、苦しみの日々になったことを、一発の原爆投下でもたらされたことを、一人でも多くの子どもたちにわかるようにと願いを込めて書かれた絵本だとわかります。巻末の家族写真に胸がしめつけられる想いでした。本当に戦争は嫌です!今、スーダンの人々はどんな想いをしておられることか…世界にはまだまだ悲しい現実が起きているのが苦しいです。(M.T)
  • 1枚の写真によってもたらせる人間の心の奥底からの強い思いがすごい力となって表現されているのだと感じました。現在でも平和への思い、願いは世の中へきちんと正しく伝わっていくのだろうかと、その心配が先に立つ思いです。平和への願いが消されていくことが絶対にありませんようにと祈ります。(キャット・しろ)
  • とてもやさしい絵で描かれた原爆の体験談でした。焼け跡の中、ちづ子さんのお母さんが幼い子を胸でかかえて、2人とも亡くなりましたが、服の布だけ体の合わさった所のみが残っていました。私もこの時にいたならば、同じように子どもを守っただろうと思います。涙が出てきた場面でした。(アビ―)
えんぴつびな

長崎源之助 作、長谷川知子 絵、金の星社

  • ”えんぴつびな”とは小さな緑色と赤色えんぴつのけずり口に顔を描いたもので、空襲で家が焼けた女の子のためにお雛様がなくなったからと男の子が作ってくれた物でした。「三人官女も作ってやるよ」と言ったその夜空襲があって男の子は亡くなってしまいました。今もその女の子の宝物である”えんぴつびな”になっている、絵もかわいらしく、幼い子たちにも読み聞かせいいですね。(アビー)
  • 純粋無垢な自然のままで、うそ偽りや汚れを知らない、2人のやりとりの情景が直球にぐっと胸に伝わってきます。「えんぴつびな」を”たからもの”として大事にしている純粋な気持ちがたまらないです。尊い平和はあたり前のことです。子どもたちへの深い愛情がもてたら全て世界平和に通じるのではないのか…と思います。(キャット・しろ)
おかあさんのいのり

武鹿 悦子 作、江頭 路子 絵、岩崎書店

  • 子どもには自分の人生を全うしてほしい、銃などに握ってほしくないという願いは親であれば誰でも持っているはずです。その思いがまたその子どもに伝えられれば戦争なんてならないだろうに、どうしてなくならないんだろうと切なくなりました。でもこのシンプルな思いを伝え続けなければ!と強く思いました。(菜々)
  • 生まれてきた子への愛情がたっぷりと感じられる絵本でした。戦争のない平和な世界が続くよう私も祈りたいです。(K.K)
  • 平和の絵本にいっぱいいっぱい出会わさせていただき、本当にありがとう。絵本貸し出しの取り組みに心より感謝しています。こんなにたくさんの絵本があり嬉しいです。そして、その喜びを自分だけでなく、周りの人たちに伝えたいと思います。平和な日々が当たり前のお母さんの祈りを…!(坂本様)
  • 7才の息子と読みました。毎日過ごす「あたりまえの生活」が「あたりまえ」ではない事。「あたりまえである事がどれほど幸せなのか」と思える本でした。絵もすごくやわらかく、後半は強く感じました。息子は「おかあさんがそう思っているんだ」とびっくりしていました。今、ニュースでウクライナ、ロシアの報道を目にします。本当に今、この時、同じ地球で戦争が起こっている事、もう一度、自分の身に置き換えて、何か私にも出来る事はないか?と強く思いました。(ペンちゃん)
  • 赤ちゃんの誕生によって、つながっていく生命。その生命を守っていくのには豊かな自然、暖かい人の愛情、戦争のない平和な世の中が大事なことを優しい色彩で描かれていて、胸が暖かくなりました。最後のお母さんが赤ちゃんを胸に抱いた絵がいのりの気持ちあふれていてとても好きです。おかあさんのいのりは、すべての人のいのりでもあるなあと思います。(M.T)
  • 母と一緒に読みました。母は戦争を体験しています。まだ子どもだったので、ただサイレンが鳴ると防空壕に入っていた、周囲の大人が終戦になり帰ってきていた、くらいの記憶です。「おかあさんのいのり」この絵本に描かれている母親の子どもへの想いに共感しました。そしてこの想いを言葉で伝え続け、一人ひとりが今の平和なくらしを実感し、感謝の想いを持てば戦争は起きないのになと思いました。(N.T)
  • 表紙と2枚目の赤ちゃんの挿絵に胸を打たれてグッときました。読んで更なる母親の何とも言えない純粋な気持ちが表現されていてむ胸を打たれます。”わたしがまもってあげなければ…たくましいわかものになう日まで”の想いは、戦中での辛い背景の中、母親としての全身からこみ上げてくるものだったのではないかと感じました。(キャット・しろ)
  • ある日、あかちゃんが産まれた。おかあさんが子どもを育てながら成長していく様子をつづっている。そして、どうかこの子どもが銃などを持って戦争に行くことがないようにと心から願っている。気持ちとても伝わってくる本です。(ちーちゃん)
おこうおばさんの平和のいのり

宮川 ひろ 脚本、梅田 俊作 絵、童心社

  • 毎日安心して働いて、家族揃って食事することはとっても嬉しいことだと思いました。産婦人科もなく、医師もいない。やっぱり元気で産まれることは誰しもうれしい。若者になり、おこうおばさんがとりあげた子どもたちも、お国のために戦争に行き戦死して帰ってきた。(中略)産まれた赤ちゃんたちを戦争に行かさないでと願うおこうおばさん。平和のありがたさが心に響きました。(T.H)
おなじ月をみて

ジミー・リャオ 作、天野 健太郎 訳、ブロンズ新社

  • ある日、幼い男の子は戦争から帰ってきたパパを迎えます。パパも戦場で男の子と同じ月を見ながら家族のことを考えていたという感動の絵本です。誰もが皆、無事に帰ってくることを願っています。平和な世界になればいいですね。(アビ―)
  • 子と親の気持ちがひとつになっている様子が伝わってきます。最後に「あれは…きっと…」この予感の表現にぐっとこみあがるものを感じます。誰に対しても心やさしい子どもだからこその、心温まるお話ですね。あとでお父さんの義足に気づき、息子の優しさが一層心にしみました。(キャット・しろ)
おひさまとおつきさまのけんか

せなけいこ 作絵、ポプラ社

  • エスカレートをどこで止められるか、第三者の出番が必要かな…。紹介されている絵本は今回で全部読まさせていただきました。本当に良い企画に感謝しております。ありがとうございました。(坂本様)
  • 3才の娘と読みました。3才の娘でも内容が理解でき、とても読みやすかったです。「おひさま」「おつきさま」しか登場しないお話かと思っていたのですが、互いに仲間がいたり、2人がけんかする事によって、悲しむ他の登場人物がいたり、いろんな視点で考える事が出来ました。シンプルな言葉で深く考える事や娘と話し合う事ができたので、借りて良かったと思いました。(ペンちゃん)
  • 直接的な戦争の話ではないが、小さな子どもたちには理解できるのではと思い、読ませてもらいました。日常あるちょっとしたケンカが、国と国となると、戦争に発展するのだということが少しわかってもらえたかな…(ちーちゃん)
  • うちの子どもに伝わったかはわかりません。「けんか、あかんな―」、「これはせんそうちがう、てっぽうでてこないし」と言いました。ちょっとした思い違いや、ほんとささいなことが、拡大していく大変になると改めて思いました。(ピース)
  • 3歳の息子と一緒に読みました。おひさまとおつきさまが「はあー」と息を吐くページで驚いた表情をしていた息子。「もし、おひさまとおつきさまが喧嘩してしまったら、朝や夜がわからなくなってしまうから大きな喧嘩(戦争)はしてはいけないんだよ。と話しました。(K.N)
  • 人間界の醜い争いを「太陽と月」にたとえたお話だと思いました。生きるためのものではなく、差別、イジメ、暗い動機の争い、どれも自分を救おうとするための手段で人間の愚かな部分。プライドを保つためや自分に自信がなく、自分自身に気付けなく他人への責任転嫁しているさま。この絵本から受け止めたイメージです。人のため、世のための幸せと平和を願う人生でありたいです。そう生きていきたいです。(キャット・しろ)
  • 幼い子どもたちに戦争したらどうなるのかをわかりやすく伝えていくのによい絵本だと思いました。太陽と月がけんかして、戦い終わった最後には何もかもなくなってしまった。私たちの地球でこんなことが起こらないように願います。貼り絵の絵本でかわいらしく表されていてよかったです。(アビ―)
おりづるの旅

うみの しほ 作、狩野 富貴子 絵、PHP研究所

  • さだこちゃんの千羽鶴の話がこんなにも世界中に広まっているとは知りませんでした。「原爆の子の像」の話を知ったアメリカの子どもたちが、2度と原爆が使われないように、悲しみが繰り返されないようにと「子ども平和象」が建てられたのですね。世界の誰もが求めている平和なのに、今も戦争が繰り返されているのは残念です。早く戦争が終わることを祈ります。(アビ―)
  • どのページの場面も胸が締めつけらるような辛い気持ちになりました。10年間辛く苦しい思いに耐えながらも、よく生き抜いて、多くの平和のメッセージを残してくれたことかと思います。重く受け止めます。この絵本により、知らないことが詳しくわかりました。明日からの未来、世界の平和を深く考えるキッカケになりますが、もっと広く伝わってほしいです。戦争が丸ごとできなくなる方法があったらと思ってしまいます。(キャット・しろ)
かわいそうなぞう

つちや ゆきお 作、たけべもといちろう 絵、金の星社

  • この本を読んだのは何年ぶりでしょうか…。人間の身勝手な戦争により、動物の残酷な姿が描かれている何度読んでも涙の出る絵本です。戦争は二度としてはいけません。 (K.K)
  • 夜寝る前、4歳の娘たち(双子)と読みました。この本はある程度理解できたようです。戦争の話より、殺される「ぞう」がかわいそう…と言っていました。なぜ殺されているのかはあまり理解できていませんでした。 (平野勇次様)
  • 何度も読んだ本です!2人の男の子の孫にと思い、この絵本を借りました。クリスマスプレゼントに考えていましたが、そのお母さんが持っていることを聞き、再度読みました。思うたび涙が出て、本当にかわいそうな3頭のぞうの姿と言葉を伝えたくペンをとりました。動物園の飼育員に芸をして食べ物をもらえる事を願って息を引き取るまで、骨と皮だけになった巨体の前足を上げ、飼育員さんにねだったそうです。ぞうもかわいそう、飼育員さんもかわいそう!亡くなったぞうの胃袋は「たらい」位の大きさだそうです。その中には、一滴の水も食べ物もなく命を閉じたそうです。戦争は生きている生物に悲劇です。欲から始まる人間の行動に、今一度思いを直すという行動も必要かなと思ってます。(T.S)
  • 戦争の影響が動物園にまでおよぶなんて、自分がこの年になるまで想像もしていなかったことに驚きました。もし、自分がその渦中にいた人間だったら、胸が痛くて、内緒でも象に餌やりに通ったかもしれません。私の感想文というよりも、今の子どもたちに絵本を読み、その子の感想を聴きたいです。次世代へ伝えることは絶対に大事だと思います。キャット・しろ)
  • 5歳の男の子に読みました。保育所でも読んでもらったと言いましたが、何度でも絵本を通して平和や生命の大切さを心に刻んでいってほしいと思います。新しい企画でとてもよいと思いました。私自身も知らなかった絵本に出会える機会を得ました。(マーネイ)
  • 小学1年生と3歳の息子と一緒に読みました。子どもたちも「何でゾウさん死なせなアカンかったん?」、「ゾウさんかわいそう…」と話していました。子どもたちなりに理解したようです。私自身も小学生の頃この本を読んだ事があり、大人になった改めて読み直してみると戦争という理由だけで、動物を殺したりしてはいけないと、命の大切さを感じさせられました。(K.N)
  • この話は実話で、戦時中、動物園のゾウが殺されてしまった悲しい話ですね。毒をもった食事も毒針も無理だったので、餓死するまで食べ物や水を与えず、死ぬのを見届けた職員さんたちの悲しみ、苦しみが伝わってきます。戦争は、あらゆるものが犠牲とならざるをえませんでした。二度とこんな事が起こらないことを願います。(アビ―)
きょうというひ

荒井 良二 作、BL出版

  • ロウソクが入るくらいの小さな家を雪でたくさん作り、そこにロウソクが灯され、小さな明かりがゆれている。消えないように…空を見上げて祈っている。今日という日。小さな祈りが消えないように…希望の光が消えないように…祈ります。(アビ―)
  • 1ページ、1ページに荒井さんが祈る気持ちを感じました。毎年行われている阪神大震災の祈り、今はまた能登半島地震で被災された方々へ想いをはせました。(T. N)
くつがいく

和歌山 静子 作、童心社

  • 今までに考えてみたこともない”くつ”の運命や”くつ”の目線での思考をあらためて見つめることができました。当たり前のように自分の体の一部のように”くつ”は付いている物であっても、この絵本にあるように戦場まで行きボロボロになってしまうまで…”くつ”はいろんな場面を見て肌で感じてきている様子が伺える気がして…みらいにせんそうはいらない…のひとことが当たり前だけど”くつ”が教えてくれているのだということが心に強く伝わってきます。(キャット・しろ)
  • 帰ってこれないことがわかっていたらくつを履いていた人々の気持ちを思うと涙が出ます。絵本を通じて次の世代へ語り継いでいくこと、戦争をしてはいけないこと。「平和のバトンパス」は素敵な企画だと思います。いつもありがとうございます。(K.K)
原爆の火

岩崎 京子 作、毛利まさみち 絵、新日本出版社

  • 原爆の火を初めて読ませていただいて原爆が投下される前の広島はごく普通の日常だったのに、昭和20年8月6日午前8時15分に一瞬にして広島の町は地獄に陥ってしまいました。戦争は本当に恐ろしく悲惨な出来事だったと改めて思いました。あたりまえの日常が送れることに感謝し、この本のように後世に残して伝えていかなければいけないと強く感じました。他の絵本を読んでみたいです。ぜひ子どもにも読んでもらいたいです。ありがとうございました。(アップルティー)
  • 原爆の火を持ち帰り、それを消さずに守り続けている。今も平和の火が地球のあちこちに移されて、”平和のしるし”として灯されていることはすばらしいですね。絵が黒い太線で描かれていて、力強さのある絵にも感動しました。(アビ―)
  • 山本さんが純粋に守り続けた「灯(ひ)の心」は絵本を読む人には必ず胸に届くと信じます。山本さんにとって、おじさんの存在がとても大きく、あの日の出来事は強烈ですが、きっとおじさんは山本さんが訪ねてきてくれる日を待たれていたように感じてならないです。「おじさんのうらみと怒りの形見ばい」…山本さんのこの決意と行動には強く胸を打たれます。「灯の心」は平和への大きなメッセージです。(キャット・しろ)
けんぽう絵本 おりとライオン

楾 大樹 作、今井 ヨージ 絵、かもがわ出版

  • 動物たちが登場して、かわいい絵で”けんぽう”について書かれてあり、小学低学年の子でもわかる内容かなと思います。”けんぽう”って難しいイメージがありますが、このような絵本で書かれているとわかりやすいですね。(アビ―)
  • 可愛く、楽しい始まりの場面から「国家権力」を「ライオン」に例えた権力の濫用をとてもわかりやすく表現されたストーリーでした。イラストを見るだけでもこまやかな情景が伝わってきます。この絵本が教科書であってもよき教育が機能されると思いました。(キャット・しろ)
ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸

アーサー・ビナード 作 ベン・シャーン 絵 集英社

  • 被爆した第五福竜丸は、伊勢市の強力造船所にけん引され修復されました。地域の方は放射能汚染に神経を尖らせ、造船所の職員は町の銭湯利用にも気を使ったとか?一昨年、この造船所にアーサー・ビナード氏が訪れ、講演を聞く機会がありました。絵本をめくり、当時の空気を思い出したひと時でした。(坂本様)
  • 作者はこの現実をどれほど辛い思いで読者に伝えようとされたのか…と思うと胸がしめつけられる思いです。戦後生まれの自分たちがしっかりと受け止め、次世代に正しく継承し、新しい時代を作ってほしいと願うところです。(キャット・しろ)
  • 第五福竜丸の水爆は知っていましたが、絵本があることを知りませんでした。ベン・シャーンという有名な画家が描かれたデッサンや絵は悲しみ、痛みが伝わってきます。広島で14万人を殺した原爆より4倍も大きい爆弾、23人の漁師たちは、放射能病にかかられ、私たちに伝えてくれている。その後、恐ろしい実験が1,000回も2,000回も繰り返されている。なぜ人は、破壊を好むのか?心も身体も家も食物も自然の全てが破壊されるのに…(アビ―)
この本をかくして

マーガレット・ワイルド 作、フレヤ・ブラックウッド 絵、アーサー・ビナード 訳、岩崎書店

  • 戦争中の大変な状況で、お父さんが昔の人たちの話が書かれた本を宝ものとして守るように息子に託し、息子もそれを守って次の世代へつなぐ様子を見て、大事なことを語り継いでいく大切さ、人の強さを感じました。爆弾で物は壊されても人の気持ちまでは壊されない。ただ気持ちに大きな傷を負わせることも忘れてはならない。安心して毎日を送れ、次世代に引き継いでいく、当たり前に思えることが、実はとても幸運なことなのだろう。毎日の生活の中で、自分の子ども達にもそれを伝えようとこの本は思わせてくれました。(T.S)
  • おとうさんの気持ち、ピーターの気持ち、そして作者の気持ちが重なって心の「強い絆」のようなものを感じながら読みました。「金や銀より、もちろん宝石よりも大事だ」というおとうさんの言葉を純粋に受けとめたピーターの強く逞しく、感動しました。自分のかばんをあきらめて、おとうさんから託された大事な箱をしっかりはこんだピーターは、何とおとうさん想い。そして先々の平和への思いをしっかりはこべる人物になっていく人だと感じました。(キャット・しろ)
  • 分化や歴史的な遺産が戦争によって壊されていくということが、しみじみと語られている、大人にとっても感動するお話です。小学校高学年から大人まで。(ちーちゃん)
さがしています

アーサー・ビナード 作、写真:岡倉 禎志、童心社

  • 原爆の恐ろしさを一枚の写真が語りかけてきます。当たり前の日常が一瞬にして奪われたかと思うと、胸が苦しくなります。この事実を決して忘れてはいけない。平和な世界を願います。(y.y)
  • 原爆によって残されたものがリアルに伝わり、改めて戦争の恐ろしさを感じます。未来へ語りついでいってほしい絵本です。(K.K)
  • 「新型爆弾投下!」縦型に大きな活字が1面紙いっぱいに浮き出された、あの日の新聞を改めて思い出させます。”新型爆弾は地上に落下する途中で爆発するそうや”、”なら直撃を食らわなくていいんじゃないの?”。わからない人たちの会話でした。石段に影のみ残して一瞬に溶かしてしまう熱線、はぎ取られた皮膚を垂れさせながら死んでいく…。原爆の恐ろしさがよみがえりました。地球から核兵器が無くならない!あの時の教訓を活かさなくちゃ、今こそ唯一の被爆国である日本がその役割を果たすべきです。この絵本を多くの人たちに読んでもらうため、生協のこの取り組みに感謝したい。(坂本様)
  • 焼け跡に残った遺品の写真が載っています。その遺品が語っているようにコメントがなされています。ピカドンを受けた人々の思い出の品、その時を目の当たりにした状態で残っています。カタリベたちがいずれいなくなってもこの品々が多くの方へと伝えていくだろうと思いました。(アビ―)
  • 一つひとつの思いを強く主張していく表現は、読者の心に物凄く入りこんで共感度が上がりました。一つの物体にも生命が宿っていて、原爆の被害は人間だけでなく、全ての物にも絶対に生命があり、人の気持ちや感情が沁み込んでいるのだと痛切に心に響きました。戦争は憎く、醜く、肯定できるものは何一つなく、平和を壊すだけの勝手なこと以外、何もないものだと感じるばかりです。「もの」たちが次世代へ語り継いでいってくれるのかと感じます。(キャット・しろ)
さくら

田畑 精一 作、童心社

  • 桜のイメージからかけ離れた絵本でした。桜というと、私たちの目を楽しませてくれる幸せの象徴のだと思っていました。しかし戦時中は、桜の潔さを例えて戦意を高めるために使われていたのです。桜は昔から日本人にとって特別なものだということはわかりましたが、昔の軍人さんを思うと何ともいえない気持ちになりました。 (y.y)
  • パッと咲いてパッと散る、大和だましい!そんな軍国少女を生きた時代が悲しいです。”二度と戦争をしない”憲法九条の大切さを今こそまわりの人々に伝えたいです。(坂本様)
  • 日本中のどの桜の老木も同じ時代の流れの中を今日まで世の中を見守ってくれていたんだと感じます。そして軍歌にまつわる歌詞にも「同期の桜」での言葉がすごく重く感じてならないです。暗闇の中へ沈んでいくような気持ちになってしまいます。しかし、この時代の実態を正直に伝えていくことが次世代の人が本当の平和を作り上げていってくれる基礎だと思いました。この本から学べた戦争の後悔、悔しさ、悲しみを決して二度と繰り返さないこと、世界中が誓ってほしいです。(キャット・しろ)
  • さくらは初めて読みました。淡々とした語りですが、その当時の状況や子どもだった作者の思い、家族の事、平和への思いが強く印象に残りました。カバーの後に紹介したあった、中・韓の平和絵本も読んでみたいと思いました。(まーねー)
  • 東京大空襲、沖縄戦、広島・長崎への原爆投下に関する絵本は少々読んでいましたが、「さくら」との出会いは衝撃でした。それは日本の加害についてきちんと書かれていたからです。戦争を理解するためにはどうしても必要な視点だと私は思います。少々難しい言葉もありますが、たくさんの人に読んでいただきたいと思います。(まめさん)
  • さくらを読んで「きさまとおれとは同期のさくら~(中略)みごとちりましょくにのため」とさくらの花と兵隊さんを重ねているのがすごく辛くなりました。春になるとさくらが咲いて私たちはお花見をしたり、わくわくし嬉しくなります。当時はさくらを見ることもなく、大勢の人が亡くなった…戦争は本当に恐ろしいとこの本を通して強く思いました。平和のさくらの花が毎年咲くことを祈ります。(ゆらゆらりぼん)
  • 著者の田畑精一さんが体験されたことを絵本にされたのでしょうか…戦時中また戦後の日本の状況が描かれていて、その時に感じた悲しみ、苦しみ、辛さが、サクラを通して語られている。やさしい絵で、小学生の子どもたちにおすすめの絵本ですね。(アビ―)
字のないはがき

角田 光代 作、西 加奈子 絵、原作:向田 邦子、小学館

  • 戦火の下、制限された辛い日常の中、家族どうしの愛、思いやる気持ちが伝わってきます。 (M.T)
  • いつの時代も、親が子を想う気持ちは変わらないのだと思いました。戦争中で幼い子までも疎開に出さなければいけない状況。すごく不安な気持ちが伝わってくる絵本でした。 (ミッキーちゃん)
  • お父さんはいつもおこっている人とはいっても、子どもに対しての愛情は深く偉大さを感じました。最初に「字のないはがき」の題では、薄暗いイメージしかありませんでしたが、ものすごくお父さんの知恵が詰まったものであると実感しました。よく思いついたアイデアだと思いました。何でもできることを実行していくことの大切さを学びました。平和への思いにつながることだと思います。(キャット・しろ)
伸ちゃんのさんりんしゃ

児玉 辰春 作、おぼ まこと 絵、童心社

  • 大事な人や物を一瞬で破壊してしまった原爆。後に残った人たちの怒りややるせなさ、「やっぱりさんりんしゃでおもいっきり遊べる平和な世の中」を願う気持ち。次世代の子どもたちは、決してこのようなおもいをさせてはいけないと改めて思いました。絵本は悲惨なこともやさしく伝えてくれるので、自分事として考えられるように思いました。ありがとうございました。 (y.m)
  • 伸ちゃんと同年齢の男の子の孫を持つ自分にとってこれほど苦しく悲しく悔しく残酷なことはありません。胸が苦しいです。誰もがそう感じられなかったら平和への願いは叶っていかないと思います。この絵本は、学校、教科書でも学んでほしいです。(後略)(キャット・しろ)
  • 子どもと一緒に読みました。私が中学生の頃に伸ちゃんの三輪車の話を平和の学習で聞いたことがあったのですが、幼い子どもを持つ親にとって、我が子を亡くした時の悲しみは計り知れなく、辛いことだと改めて感じさせられました。(K.N)
せかいで いちばん つよい国

デビッド・マッキー 作、なかがわ ちひろ 訳、光村教育図書

  • 読んだ後にもう一度読みました。本当の強さとは…読むたびに考えさせられました。子どもにも、もちろん大人にとっても読みごたえのある絵本だと思います。(Y.Y)
  • 平和のために自分にできることって何があるのかなって思っておりましたが、こういった機会に出会え、小さな一歩。子どもと読ませていただいたことで、子どもに平和について考える機会ができ、感謝申し上げます。「せかいでいちばんつよい国」世界はつながっているんだなぁと、子どもと話しながら読ませていただきました。最後はほっこり読みえ終えました。(S.U)
  • 表面上はとてもおもしろく、子どもたちに好評でした。「せかいじゅうのひとをしあわせにするため」に征服した大統領。最後はちいさな国の歌を歌うなんて…なんてこっけいなんでしょう。世界中の人々を幸せにするコトは実際できるのかな?と考えてしまいました。他人を認め、許せる心、わがままにならない…みんなが実行できると少しでも幸せな世界が作れるのかなと思いました。(ピー子)
  • せかいでいちばんつよい国は、最後に戦争に行った小さな国だと思う。世界中がこの小さな国のように兵隊をもたず、人々が楽しく笑って、まるで国がひとつの家族のように暮らせたらいいなと思う。縁あって同じ時を生きていく世界中の人々、みんな同じ人間、仲間なのだから気付け合わず助け合って生きていけたらと思う。(めぐ)
  • ロシアとウクライナのことがだぶってきました。1日も早い終決を祈るばかりです。(まめさん)
  • 最後まで残っていた小さい国には兵隊がいなかったため、戦えなかったところを読んで、「兵隊がいない」という時点で戦わないという意思がしっかりしている素敵な国だなと思いました。大きいから、小さいからといった見た目で決めるのではなく、実際にその中身を知ることが大切だと気づきました。世界の国々が戦争をするという行為をしない、という思いを行動から寄せていくことが大切だと思います。(ふわもこ)
  • 以前からこの本を読みたかったのですが、古い本のため図書館で廃棄されていて読めませんでした。現在に必要な絵本です。世界で一番強い国が全ての国を治めようとした、最後に残った一番小さな国。そこには兵隊がなく戦争ができなかった。小さな国の人々は兵隊をお客様のようにもてなし、歓迎し、食事を与え遊びを教え、家に泊めてあげた。帰った兵隊たちは小さな国で教えてもらった料理、遊び、服などこれらが分どり物になったと、すばらしい絵本で本当に今もこのようであってほしいです。(アビ―)
  • 最後に大統領の息子が「お父さん、歌をうたって」と言って大統領がうたった場面は感動しました。「ひとつ残らず彼が征服したあの小さな国のうたでした」…私の気持ちが綻びました。人間は誰もが「あたたかく優しい心」はあるはずなのに、「心」の芽が出てこないともったいないことです。「心」の中に「平和」が入っているはずなのに…(キャット・しろ)
世界で最後の花 絵のついた寓話

ジェームズ・サーバー 作、村上 春樹 訳、ポプラ社

  • この本を読んで人間は愚かな生き物だと思いました。戦争で多くの人や生き物が壊されても、繰り返し同じ過ちをおかしてしまう。今の時代も同じで、人間の欲望は尽きることがなく、求めて求めて、自分以外のもの全てを手に入れたくなるのでしょうか。最後に残った1つの花の生命力を信じ、大切に育ててほしいと願います。(アビ―)
戦火のなかの子どもたち

岩崎 ちひろ 作、岩崎書店

  • 小学4年生の娘と読ませていただきました。4年生の娘には少し内容が難しく、わかりにくかったようですが、岩崎ちひろさんの絵がとても印象的だったようでした。平和な戦争を知らない世代、子どもたちにはちょっと早かったかな。ある意味で有難いことなのですが、平和の大切さ、戦争のない有難さを感じてほしいです。(SU)
  • 言葉は少ない絵本でしたが、岩崎ちひろさんの絵がとても印象強く残る本でした。「絵本で平和のバトンパス」で知らなかった絵本を読む機会をいただき感謝!です。中学生の子どもと絵本を開くことも久しぶりでした。ありがとうございました。(すずらん)
  • 戦争中を経験された岩崎ちひろさん、戦争に行かなくても戦火の中で子どもたちがどうしているのか、どうなっているのかよくわかるやわらかなデッサンで描かれています。悲しみ、痛みが伝わってくる絵本ですね。(アビ―)
  • 戦場に行っていなくても戦火の中で抵抗できずにいる素直で無邪気な子どもたちの姿は作者にとって”戦争さえ無い世の中なら”と思ったでしょう。”母さんと一緒にもえていったちいさなぼうや”…聞くに耐えないことです。こんなことがあっていいものなのか!こんな事実を後世に伝えていかねばならないのか!とやりきれない思いに…(キャット・しろ)
戦争が町にやってくる

ロマナ・ロマニーシン、アンドリー・レシヴ 作、ロマナ・ロマニーシン、アンドリー
・レシヴ 絵、金原瑞人 訳、ブロンズ新社

  • 戦争中に明るい光が差し込まれると戦争はとけて黒い花も暗闇もなくなりました。光が暗闇に打ち勝ったのです。町は作り直すけれど元通りには戻りません。町の人々や町は変わり戦争の悲しい記憶のみが残っています。(アビ―)
  • この絵本は、日本の戦争の場面ではないですが、最後に感じることや願いは共通だと思います。暗いストーリーの中にも最後の美しい絵が描かれていて、素敵な絵本だと、読み返しました。(キャット・しろ)
せんそうがやってきた日

作:ニコラ・デイビス、絵:レベッカ・コッブ、訳:長友 恵子、すずき出版

  • 戦争がやってきて、両親を亡くし難民となり、居場所がなくなる女の子…ある日突然戦争に巻き込まれて何の罪もない女の子の辛さ、悲しさ、惨めさが痛いほど伝わってきました。(Y.Y)
  • 難民の子どもたちの現実の問題として、教育を受けることができない子どもたちが多くいることを思い知らされます。(アビ―)
  • この絵本は、海外の絵本ですが、現在子どもの難民が大勢いること、また、命をかけて日々生き抜いていることを、どれだけの人々が真実を理解されているのでしょうか…世界にもっと広がってほしいです。(キャット・しろ)
せんそうしない

たにかわ しゅんたろう 作、えがしら みちこ 絵、講談社

  • 谷川俊太郎さんの文で「これとそれは戦争しない」といろいろな物を比較しながら、やわらかい水彩画で描かれてあり、幼い子どもたちにもわかりやすくて良いと思います。戦争について、幼い時から知り、考えるきっかけになればと思います。(アビ―)
  • 長い年月が経っても「せんそうしない」と言い切る言葉には、大人も子どももなく、すべてがこの本文に尽きると思います。文章のページでは、12枚でしたが、久遠に限りなく続いていくものだと感じました。終わり…があってほしいです。(キャット・しろ)
せんそうをはしりぬけた 『かば』でんしゃ

間瀬 なおかた 作、間瀬 なおかた 絵、ひさかたチャイルド

  • 子どもと一緒に読みました。子どもたちは電車が好きですが、この絵本を通してこんな電車があったことを改めて知る良い機会となりました。銃弾を受けた時の穴が戦争の恐ろしさを物語っているのだと思いました。(K.N)
  • 間瀬なおかたさんの本は、昔息子が電車好きだったので、よく読みました。「かば」と呼ばれた電気機関車の話は初めて知りました。戦時中に武器を運んでいたため攻撃され被爆した「かばでんしゃ」。後世に語り伝えていかなければならないですね。(アビ―)
戦争をやめた人たち

鈴木 まもる 作、鈴木 まもる 絵、あすなろ書房

  • 今から100年以上前の1914年、第一次世界大戦でのこと。クリスマス・イヴにドイツ軍が歌い始めたことがきっかけで、イギリス軍も、一緒に歌い始め、次々とクリスマスキャロルを賛美し始め、皆で仲良く交わることに。これは本当の話で映画にもなっていましたね。相手の方と親しくなると相手にも家族がいることを知り、戦うことができなくなり、戦争が終わりました。今日も続く戦争が同様に終わるといいですね。(アビ―)
  • 命令されて戦争をすることよりも、Xmasを祝う人の優しさや家族を大切に思う愛情の大きさ…あたりまえのことなのにすごく重く感じます。思っているだけでなく実際に動いていった現実に感動しかありません。戦争の気持ちをはねのける強い気持ちを世界中の人々が持ってほしいです。(キャット・しろ)
そらいろ男爵

ジル・ボム 作、ティエリー・デデュー 絵、中島 さおり 訳、主婦の友社

  • 砲弾が重い本の辞書や百科事典、歴史本などの発想はとても物語をやさしく導き、表現されていることが、男爵の人間性に触れています。本を無駄にできないという男爵のやさしい人間性。最後に”戦争をやめさせる名案”としての家族からの手紙”これには読んでいる人にも心打たれるでしょう。こんな男爵のような人がいてほしいです。(キャット・しろ)
  • ちょっと変わった戦争のお話ですね。戦争で戦うために砲弾になる物…重くて当たったら、ガツーンと痛い物、それはぶ厚い辞書、百科事典などを敵地に落としていく。戦争を終わらせるために、味方の兵士への手紙は敵の陣地に、敵の兵士への手紙は味方の陣地に、心うたれて戦争が終わる。本当にこのような方法で戦争が終わるといいな。(アビ―)
だっこの木

宮川 ひろ 作、渡辺 洋二 絵、文溪堂

  • ここにアコーデ東京浅草に今も残る戦火にあったいちょうの木の話。この話は初めて知りました。戦火にあっても生き残った木があったとはすごいですね。その木と一緒に一家族の楽しい思い出と悲しい思い出がつづられています。ィオンの詳細内容が入ります。(アビ―)
だれのこどももころさせない

西郷 南海子 作、浜田 桂子 絵、かもがわ出版

  • ”だれのこどもも殺させない”というすごくインパクトのあるタイトルだと思いました。”安保関連法に反対するママの会”がデモをして声を上げたことが絵本となっていました。ママたちの子どもを守ろうという気持ちの表れが出ていて子どもの読み聞かせにいいなと思いました。(アビ―)
  • 何か、スローガンのような文面で力強い感じです。このまんまを世界や国連に向けて発信したらと思うくらいです。(キャット・しろ)
ちいちゃんのかげおくり

あまん きみこ 作 上野 紀子 絵 あかね書房

  • 5歳の子どもにはまだ内容が理解できないようでしたが、”かげおくり”は今度一緒にやってみようと話しました。戦争が恐い、家族が離ればなれになる寂しさなどは理解できたようです。(chirimama)
  • ちいちゃんの行動や思いが優しく穏やかに表現されていますが、私の胸に詰まってくる程、やるせなくなりました。今すぐにでも絵本の中に入っていって、ちーちゃんを抱きしめたい思いに駆られる場面ばかりです。綺麗ごとの感想ではなく実直にそう感じ涙しました。(キャット・しろ)
チロヌップのきつね

たかはし ひろゆき 作、金の星社

  • ”チロヌップ”とはアイヌ語で「狐」の意味なんですね。とても優しくきれいな絵に感動しました。密猟者のしかけたワナに捕まってしまった子ぎつねを守ろうとする母ぎつね。家族愛が描かれていて何度も繰り返し読みたくなる絵本でした。(アビ―)
トビウオのぼうやはびょうきです

いぬい とみこ 作、津田 櫓冬 絵、金の星社

  • 「ちょっとまだ難しいかな?」と思いながら、6才の息子に寝る前に読みました。神妙な面持ちで静かに聞いていて、読み終わると布団をかぶってしまいました。「ぼうやのびょうき、なおる?」と心配そうに聞かれ、「治らんかもなぁ…」と答えました。全然関係ないところで仲良くくらしていた家族が、爆弾で元のくらしに二度と戻れなくなってしまう怖さを親子で感じました。自分ではなかなか選ばない本なので、機会があってとても良かったです。 (r.k)
  • 小学4年生の娘での文脈からっ戦争の話だったのだとわかったようでした。以前、戦争のお話を読んだ時には、怖すぎて読みたくないと言っていた娘でしたが、海の中のお魚たちの話だったせいか、怖がることなく一緒に読み終えました。読み終えた後、お医者さんにも治せないトビウオのぼうやがかわいそうだと、しばらく被爆の恐ろしさについて親子で話す機会となりました。また機会があればぜひ借りたいです。ありがとうございました。(SU)
  • 6才と2才の子どもと読みました。6才の子どもが戦争や原爆のことをたずねてきたのがきっかけで貸出を申し込みました。あとがきを読んで、涙が止まりませんでした。私自身、戦争について聞く人がいなかったので、学び直す気持ちで一緒に読みました。「トビウオのぼうやのびょうきはなおったの?」と聞かれました。これは本当にあったお話で、病気はなおらなかったんだよ。と答えました。「何も悪いことをしてないのになあ。」と言っていました。本当にその通りだと思いました。私たちができることは、二度とこんな悲しい出来事を起こさないために、平和について、戦争の恐ろしさについてしっかり子どもに伝えていくことだと思いました。(K.W)
  • 1954年3月1日に太平洋上のビキニ環礁でアメリカが水爆実験をした。近海で日本の漁船「第五福竜丸」は「死の灰」を浴びてしまった。この海にいた生物たちもトビウオのぼうやのように「死の灰」を浴びたことでしょう。このかけがえのない地球が、核戦争で滅びてしまわないように、皆で声をあげていく必要があると思います。(アビ―)
  • この絵本が学校や保育園で読まれる作品であり続けていることが、核戦争の非道で恐ろしい事実を学んでもらえる大切な教育だと思います。永久的に継続されるかと思いますが決して途絶えてはならないと思います。よくこの本を書いていただけたと感謝の思いです。(キャット・しろ)
なきむしせいとく

たじまゆきひこ 作、童心社

  • 沖縄戦に巻き込まれた少年の物語で、実話なんだと思います。生き証人から話を聞くことは中々できないけれど、絵本を通して多くの人に知ってほしい事実です。(アビ―)
  • 事実であったこととわかってはいても、読んでいくうちに、刃物で胸がえぐられるような苦しく、痛い気持ちが続いていく辛さを感じながら読み終えました。臨場感あふれる場面がみえてくるような描写でした。語り伝えていかねばと思います。(キャット・しろ)
なぜあらそうの

ニコライ・ポポフ 作、ニコライ・ポポフ 絵、BL出版

  • 1ぴきのカエルと1ぴきのネズミのけんかから暴力で仕返しが始まり争いが続いていく、文字のない絵本ですが、なぜ争いが起こるのか、なぜ争いがやまないのか、最後に何が残るのか、争うことの愚かさを考えさせられる絵本でした。(アビ―)
  • 文字の無い絵本でしたが、それゆえに伝わってくることが文字を読むときよりイメージがわいてきます。たった1本の花から始まった争いごと…最後は良いことが何も残らないのに、暴力での仕返しを勝つまでやってしまう…醜いだけです。ストップさせる勇気…なかなかできないことなのかと考えさせられます。(キャット・しろ)
8月6日のこと

中川 ひろたか 作、長谷川 義史 絵、河出書房新社

  • 穏やかな瀬戸内海の海は昔と変わらないのに戦争により、特に広島の歴史は辛く、苦しく大きく動いてきた現実が、戦争体験のない自分にも胸の中が苦しい思いでいっぱいに…今年82才を迎えた(主人公)お母さんがあの頃は兵隊さんのお兄さんの差し入れを届ける純真な姿が痛いほど伝わってきます。絵本の短い文章の中からもとても重くて長い作者の思いが伝わってきました。(キャット・しろ)
  • 私は3~4歳くらいで終戦で全く戦争の記憶はありません。でも2人のおじがゲートルをまいていた事やあたたかそうな帽子を持っていたので、寒い所へ行っていたのかと思い、そして又おじ等2人も戦争のことは何も話さずに故人になってしまいました。以前、生協の方と一緒に広島の原爆記念式典にも参加させていただき、又息子ともう一度広島を訪れました。(J.N)
光にむかって

くさばよしみ 編、やまなかももこ 絵、汐文社

  • サーロー節子さんがスピーチで訴えても今なお核を保有する国があり、戦争をしている国があります。唯一の被爆国である日本が声をあげていかないと改めて思います。(K.K)
  • サーロー節子さんの長年の平和活動での成果というか世界からの理解が得られて、良かったと思います。この機会に読ませていただき、更に心打たれるものがありました。必ず孫に伝えていきます。(キャット・しろ)
  • サーロー節子さんのノーベル平和賞のスピーチはすばらしい証言でした。被ばく体験者の生の声が一番人々の心に届くことでしょう。現在多くの被ばく者が亡くなられたり。高齢者となり、生の声が聴けなくなる時がきます。私たちは何をなすべきなのでしょうか?被ばく国である日本は、核兵器禁止条約に賛成すべきであるのに、署名をしないとは情けないです。多くの方に戦争、核兵器の恐ろしさを知ってもらい世界の平和が続くことを願ってやみません。(アビ―)
ヒロシマのいのちの水

指田 和 作、野村 たかあき 絵、文研出版

  • 宇根さんの献身的に命の底から湧き出る平和への思いの尊い活動を、谷さんが引き継がれたことへの感動で、万感の思いでいっぱいでそれに尽きます。宇根さん、谷さん、本当にありがとうございます。大きな感謝とお疲れ様でございましたとお伝えしたいです。私こそこの事実を若い世代に語れる機会があればと思っています。絵本での文章で要所をノートに書き留めました。まず孫には話してやりたいです。(キャット・しろ)
ピース・ブック

トッド・パール 作、トッド・パール 絵、堀尾 輝久 訳、童心社

  • 本文はもとより「あとがき」に書かれている内容を読み、内容がぐっと理解できました。「ケンカした子どもたちを向き合わせ話し合う場所をつくっていました」とジカゴの下町の小学校の場面が目に浮かぶようでした。子どもの頃からの教育の中で、いかに「へいわ」への考えや思いが大切であるかということが伝わってきます。(キャット・しろ)
  • 今は世界で戦争をしているので、幼い子どもたちに”平和”について考えてもらう良い絵だと思います。”平和”って何?と聞かれて考えてしまうけど、この絵本のように何でもないあたり前のことが平和なんだと教えられました。(アビ―)
へいわってすてきだね

安里 有生 作、長谷川 義史 絵、ブロンズ新社

  • 自然があって家族がいて、生き物も人間もみんなが気持ち良く過ごせるのはとても素敵なこと。子どもが真っすぐにそう願うことを奪うようなことがあってはならない!大人の責任です。(菜々)
  • 絵がとてもかわいいです。(本の中の)「このへいわがずっとつづいてほしい みんなのえがおがずっとつづいてほしい」私も切に願います。(K.K)
  • オキナワの与那国島の小学校1年生の男の詩で書かれていて、何でもない当たり前のことが平和なんだと思わされました。純粋な子どもの心が表される詩と長谷川義史さんの絵がとても良かったです。(アビ―)
  • 家族やまわりの環境が作者にこの詩を書かせてくらたのだと感じました。作者のご家族がいつも接している優しさや、平和について生活の中で常にふれあいの場が持たれた結果だと感じました。こういう小学生が大人になって真の平和を築いていってくれたらどんなに素晴らしい世の中になるでしょう…。(キャット・しろ)
へいわって どんなこと?

浜田 桂子 作、童心社

  • 日本・中国・韓国の平和絵本。子ども向けに”平和ってどんなこと”が描かれている。当たり前のことなんだけど、戦争が起こるとそれが当たり前でなくなってしまう。今、日本は平和であることの幸いを思うと同時に世界ではそうでないことが悲しい。(アビ―)
  • この絵本は箇条書き風で少ない文章ですが、平和であるために今必要なこと、相手の考えを受け入れ、お互いの心を開くことが伝わってきます。戦争だけでなく、貧困や差別があって、平和とはいえないですが、やはり平和への奥深いことを考えさせられます。世の中が穏やかで脅威を感じることなく、治安が守られ、すべての人が安心して安全に暮らしていけることこそ平和だと感じます。(キャット・しろ)
へいわとせんそう

たにかわ しゅんたろう 作、Noritake 絵、ブロンズ新社

  • 寝る前に双子の4歳の娘たちと読みました。娘たちは「平和」、「せんそう」という言葉を聞いたこともなかったですし、もちろん意味もわかりません。イラストをみせながら、「これどんな感じ?」と質問しながら読みました。最終的に「へいわ=なかよし」、「せんそう=さみしい」と理解したようです。 (平野勇次様)
  • シンプルなイラストと谷川さんの言葉で平和と戦争について想像がふくらみました。読みすすめていくと、敵と味方、どちらも同じ人間だよ。と、やさしく教えてくれて胸がジーンとあたたかくなりました。日本だけでなく、世界中の平和を願うばかリです。お貸しいただきありがとうございました。(M.S)
  • 箇条書き文のような絵本の文面ですが、1行ずつ読んでいくうちに、言葉の重い意味が被さってくる思いがしました。へいわ・せんそう・みかた・てき…ずんと考えさせられる言葉、単語です。様々な連想をもたらせてくれました。(キャット・しろ)
ぼくがラーメンたべてるとき

長谷川 義史 作、教育画劇

  • ぼくがラーメン食べている時、となりの子どもたちは平和な日本でくらしている。だけど、となりの国の子どもたちは貧しく苦しい生活で、水をくにみいかなければならない。子どもが子守りをしたりパンを売っている。大きな差があることを知らなければいけない。(アビ―)
ぼくのこえがきこえますか

田島征三 作、童心社

  • 誰が「ぼく」の立場にあったとしても同じことを伝えたのではないかと思います。「めいれい」という言葉が戦争中には当たり前で逆らうことが出来ない辛くてならない言葉です。この絵本は教科書に載せてほしいくらいです。(キャット・しろ)
  • 戦争によって戦死した多くの方の無念さが伝わる絵本でした。(K.K)
ぼくはなきました

くすのき しげのり 作、石井 聖岳 絵、東洋館出版社

  • 著者、くすのきしげのりさんの作品はいつも心にひびく本だと思う。自分の良い所は見つけられない男の子。でも友達の良い所は見つけることができる。”自分の良い所は、自分からは見えない”本当にそうだなと思う。人からほめられるとうれしいよね。私も人の良い所をもっと見つけてみようと思う。(アビ―)
  • こんなにも素敵で生徒の心の中に優しく、ぐっと入ってくださる先生に出会えた”そうたくん”は幸せではないかと思えました。最後に”そうたくん”が「ぼくはうれしくてほんのちょっとだけなみだが出てしましました」とむすばれています。このなみだは、”そうたくん”心の大きな成長と人への思いやりにつながっていくと思います。読んでいて嬉しい気持ちになりました。(キャット・しろ)
またあしたあそぼうね

山下ますみ 作、ささき みお 絵、新日本出版社

  • 東京大空襲を経験された方の実話。幼い子どもたちが、戦争ごっこをしていて「またあしたあそぼうね」と約束した夜に、焼夷弾という油が入った爆弾が落とされた。火の海となって、焼け死んだ人々、全てが燃えつくされた。はるよちゃんの家族は生き残り、今に語り継いでくださる。人が人を殺す戦争は何も残らず悲しみと痛みだけが残る。現在もどこかの国で悲しみ、痛みが繰り返されている。(アビ―)
  • 明日もまた会って遊ぶ。こんなあたりまえのことができなかった時代をくり返してはいけない。戦争はしてはいけないと思います。(K.K)
  • 「またあしたあそぼうね」と子どもの純粋な言葉が裏切られたことが悔しくてならないです。治代さんが体験された壮絶な現場の状況が、気持ちが伝わってきます。治代さんとお父さんとの場面では、治代さんは守られたんだと、少し安堵の気持ちで読みました。(キャット・しろ)
まちんと

松谷 みよ子 作、司 修 絵、偕成社

  • 原爆に傷ついた女の子はトマトを口に入れてもらおうと「まちんと」(もっと)とねだった。幼い子ども向きに戦争がどんなものかをわかるように描かた絵本です。作者の言葉やあとがきを読むと、絵本の作られた背景に思いが伝わってきます。(アビ―)
  • ”まちんと”は、正に絵の世界からの訴えであって、驚き、恐さ、痛い、苦しい、辛い…が。子どもたちに目にしてほしい大切な絵本だと思いました。(キャット・しろ)
向こう岸には

マルタ・カラスコ 作、宇野 和美 訳、ほるぷ出版

  • 4年生の学級で読み聞かせをしました。見かけや言葉が違っても、家族の生活ぶりは同じで友達にもなれるということを素直に受けとめているようでした。自分達とは分かり合えない、関わる必要はないと大人は頑なになっているのかも。子ども達には軽やかに世界をつなげて交流を広げて欲しい!それを応援できる大人でありたいと思いました。(T.N)
もしものせかい

ヨシタケシンスケ 作、赤ちゃんとママ社

  • ヨシタケさんの本が好きです。もしものせかい、大人が読んでもずしっと心にひびきました。子ども(4歳)は子どもなりにひびいたようです。ありがとうございました。(ケイ)
  • ヨシタケシンスケさんの絵本は、絵がかわいらしくてとても好きなのでぼぼ読んでいます。”いつもの世界”ではなく、心の中にある”もしもの世界”へ行く話。未来になるはずだったものがそこにはある。私がもつ2つの世界。これからの生き方を考えていく上で大切な絵本ですね。(アビ―)
  • 失ったもの、あきらめたものは私といつも一緒にあって、それが今の私を支えている!と思うと前向きになれました。これから未来に向かう子どもにもつらい経験のある大人にも応援してくれる言葉がたくさんありました。(T.N)
もっとおおきなたいほうを

二見 正直作、福音館書店出版

  • かわいらしい絵につられ、手にとりました。王様ときつねのやりとりがコミカルで次はどんな大砲がでてくるか、親子で笑って楽しめる絵本だと思いました。ふと、今世界で起こっている争いを思い出しました。絵本のように、無意味な争いに早く気づいてほしいと思います。(y.y)
  • 軍拡競争の無意味を改めて知らされました。より大きく、より強く…でなく、よりかしこく、よりやさしく…ですね。(坂本様)
  • 表面上は楽しい絵本でした。内容を考えると深いなと思いました。大砲(兵器)は、「持っていると使いたくなる」ので、持たないのが一番だと思います。(ピース)
  • 戦争は新しい武器を備えたり、たくさん用意すれば勝てるものではない。戦えば戦うほど、もっともっとと願ってしまう。苦しみ、悲しみ、傷みだけが残るのに、なぜそれがわからないのだろう。(アビ―)
焼けあとのちかい

半藤 一利 作、塚本 やすし 絵、大月書店

  • この先も読み継がれてほしい絵本だと思いました。戦争は絶対にしてはいけない!(K.K)
  • 原爆がおとされた時の状況が、本当はとても恐ろしい体験だけれども、絵本で描かれ、子どもたちにもわかりやすくて良いと思います。カタリベたちは今後亡くなっていきますが、この絵本が多くの人に伝えていくことと思います。(アビ―)
わすれないで 第五福竜丸ものがたり

赤坂 三好 作、赤坂 三好 絵、金の星社

  • 水爆実験で被災した第五福竜丸の半生について、版画で描かれていてすごく力強くインパクトのある絵本だと思いました。詳しく第五福竜丸について作られたところから、最後は展示館に保存されるまでが描かれていて、多くの方に読み継がれてほしいと願います。展示館にも機会があれば行ってみたいと思います。(アビ―)
  • 「原水爆の被害者は私を最後にしてほしい」の言葉が印象に残りました。この絵本は、船がこれからの大きな役目を果たしていってくれることが最高に嬉しい「船出」だと感じます。久保山愛吉さんがここまでの結果を聞かれたらどんなに安心されたことでしょう…きっと届いているような気がしてなりません。(キャット・しろ)

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